マイクロフォーサーズのレンズ交換ができる
レンズカメラ「OLYMPUS AIR A01」
「OLYMPUS AIR A01」(直販のみ。ボディーのみの価格は3万6504円)は、スマートフォンやタブレットと組み合わせて使うことを前提とした、いわゆる「レンズカメラ」。同様のカメラにソニーのレンズスタイルカメラ「QX」シリーズがあり、基本スタイルは近い。筒形状の本体にはディスプレーを搭載せず、撮影やライブビューのか確認はスマホなどで行なう。
レンズマウントにマイクロフォーサーズマウントを採用し、同マウントのレンズを装着できるのが特徴だ。
基本スペックは、同社のミラーレス機「OLYMPUS PEN Lite E-PL7」に仕様上は近い。撮像素子は1600万画素のLiveCMOSセンサーを採用。レンズはたくさんあるマイクロフォーサーズ規格のレンズを使えるが、小型な本体には小さめのレンズが似合うだろう。
A01はスマホと組み合わせて使うデジカメだが、シャッターを切ることと画像を記録することは本体のみでも可能。それ以外のインターフェースはすべてスマホ側に頼ることになる。
A01とスマホは付属する専用のホルダーで合体できる。もちろん、合体させないでそれぞれ単体でも利用可能なので、自撮り棒などにつけたり、三脚に固定して離れた位置にカメラを置いて手元のスマホでアングルを確認しながらのリモート撮影にも便利に使える。
オープンプラットフォームで将来が楽しみなカメラ
本機は「オープンプラットフォームカメラ」という名称の通り、「OPC Hack & Make Project」というプロジェクトに対応したデジカメである。
これはA01の技術仕様やSDKを公開してデベロッパーやクリエイターと一緒にA01を使った面白いことをしていこう、という企画だ。
筆者が偶然取材で見たのは、ソフトバンクのロボット「Pepper」にA01を持たせて自撮りを行なうというものだ。これはPepperのアプリコンテストで見かけたのだが、2つのジャンルの違ったメーカーの似たようなコンセプトの企画でコラボレーションしていた。
このプロジェクトではA01の外装3Dデータを配布しており、装着できるアクセサリーを3Dプリンターなどで自由に作ることも可能。また、AndroidとiOS用のツールも用意されているので、A01をコントロールするアプリを作ることもできる。
今後、いろいろ期待できる製品だが、現状でも十分に楽しめる。アートフィルターや動画撮影機能など、「OLYMPUS Pen」系の機能は一通り網羅しており、それらをスマホの大きな画面で確認できる。
一言で言うなら、マイクロフォーサーズマウントを採用した小型デジカメな訳で、自由にアングルがとれる撮影の便利さや携帯性がいい。レンズ交換が行なえるので撮影条件が大きく広がり、その上小柄なのが利点だろう。
次ページへ続く、「パナソニック LUMIX DMC-GF7」
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