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業界人の《ことば》から 第139回

えせクラウドにだまされてはいけない、ラリー・エリソン

2015年04月14日 09時00分更新

文● 大河原克行、編集●ASCII.jp

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日本でクラウドに対する持論を展開するエリソン氏。

就活にソーシャルを使わないなんて、ありえないはず

 さらに、こんな風にも語る。

 「今後、重要になるアプリケーションは2つ。ひとつはHR(人材管理)。もうひとつは顧客サービスに対応したアプリだ。そのうちのひとつであるHRを例に取れば、5~10年前のアプリは、Twitterにも、Facebookにも、LinkedInにも対応していない。いまや人材採用にソーシャルを利用していない企業なく、ソーシャルを利用せずに就活する人もいない。また、新たなアプリでは、アナリティクスとインサイトの機能を活用して、転職する可能性がある人材を事前に予測し、それに対する対策もできる。これこそが本当のクラウドである」

 かつてのソフトウェアを、他社のネットワークやデータセンターに移行させるのは、クラウドではなくホスティング。進化したアプリを活用してこそ、クラウドの真価を発揮できる、というのがエリソン氏の言い分だ。

 そして、同社が提供するOracle Cloudはこうした新たな時代に対応したクラウドサービスであることを強調する。

 「オラクルは、1年半前にはクラウドの実績はゼロだった。だが、いまではこの分野で最も成長している企業。HRシステムでは、瞬きする間に約700社がすでに利用している。そして、クラウドを利用している半分以上がオラクルにとっては初めてのユーザー。クラウドによって、我々のターゲットが拡大し、クラウドによって世界は変化している」と語った。

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