問題点は、低価格化の効果が顕在化していないこと
問題点は、低価格Windowsが増加し、選択肢が広がったものの、Windowsタブレットのシェアはまったく上昇しておらず、低価格化した効果が発揮されているとは言いがたいことだろう。
タブレットの市場自体も大きく成長しているわけではなく、むしろ平均単価が下落した分、Windowsタブレットの総販売金額では、減少しているとみることもできる。
そうした点では、低価格化は、残念ながらWindowsタブレットの販売拡大の起爆剤にはなっていない。低価格ながら、Officeを搭載しているといったメリットは大きいはずなのだが、その効果が顕在化していないのだ。
Windows 10は、タブレット市場を変えられるか?
そうした中、2015年夏にはWindows 10が登場することが明らかになっており、これにあわせてWindowsタブレットも新たなOS環境に移行することになる。
マイクロソフトにとっても、ここでもう一段Windowsタブレットの販売に弾みをつけたいのが正直なところだろう。
Windows 10の発売をきっかけに、タブレット市場におけるiOS、Androidの2強体制に風穴をあけることができるのか。
現時点ではその施策が明らかではないが、Windowsタブレットの販売施策では、世界的にも成功しているといわれる日本において、どんな手を打つのか。マイクロソフトのグローバル展開の中でも注目されるものになりそうだ。
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