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用意するガジェットも増え、試行錯誤を繰り返す。まさにギーク向き

これが本物のサードウェーブコーヒー、ネットで話題の抽出法を試す

2015年04月12日 12時00分更新

文● 四本淑三

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あとは試行錯誤を繰り返すだけ

 いろいろやってみるとコーヒー粉の分量、お湯の温度、量、蒸らし時間で、かなり味が違うことがわかります。好みのテイストを探り、またそれを再現するには、計測と試行を繰り返す必要があります。もちそん、それがエアロプレスの楽しさなのですが、それを満喫するためには以下のものがあるといいでしょう。

・秤
・コーヒーミル
・計量カップ
・水とそれを沸かすもの
・温度計
・マグカップ

 私は倒立法でステンレスフィルターを使って淹れていますが、その手順を使っている器具と共に記します。

 まずコーヒー豆を売っているお店を探します。お店で挽いてもらってもいいのですが、コーヒーは挽きたての方が美味しいので、すると豆を挽くミルが欲しくなってきます。

私はポーレックスのセラミックコーヒーミルを使っています。Amazonで3735円。見た目は素っ気ないですが、実用本位の日本製で、エスプレッソ用の極細挽きから粗挽きまで幅広く調整できます。真ん中から上下に分割する構造になっていて、上がミル本体、下が挽いた粉を受ける容器になっています

ミルの下側につまみがあり、挽き加減を調整できるようになっています。そのためのメモリとしてラッチが刻んであるのですが、私は一番閉め込んだ状態から2ラッチ戻し、エスプレッソに使える程度の極細挽きにしています

ハンドルを外して上ぶたを開けて、コーヒー豆を入れます

難点は開口部が狭くコーヒー豆をこぼしがちなことですが、エアロプレスに付属の漏斗がいい感じに使えました。コーヒー豆の重さはタニタの「デジタルクッキングスケール KD-192」で計っています。こちらはAmazonで2493円。0.1g単位まで計れてお求めやすい価格がよろしいです。コーヒー豆は近所の焙煎店でコロンビアのフレンチローストを調達し、一杯分14gで挽いています

挽き終わったら下の容器を外せば、そのままチャンバーにコーヒー粉を入れられます

 次はお湯の温度と量です。量は計量カップで計ってもいいのですが、倒立法のよい所は、チャンバーにお湯を入れる時点では、まだマグカップがいらないこと。マグカップが必要になるのは、プランジャーを押しこむ段階になってからです。

 だから、あらかじめマグカップの容量を計っておけば、それでお湯の量を確認することもできます。お湯を入れた後は、そのマグカップにチャンバーを乗せて抽出すば良いわけです。

 そして蒸らし時間や抽出時間を計るためにタイマーも必要ですが、専用品でなくてもオーケー。私はiPhoneのタイマーを使っています。

サーモスの保温マグカップ「JDC-350」は途中に折れ目が付いていて、そこが丁度200mlなのでわかりやすいです。 Amazonで1509円

温度はちょっと高めの90度。温度はタニタの「料理用スティック温度計 TT-533」で測っています。Amazonで982円

エアプレスのおかげでiPhoneに入っているタイマーを初めて使いました。お湯を入れて1分蒸らし、20秒ほどで一気に抽出しています

 こんな感じで何杯も条件を変えて淹れていくうちに、徐々に自分の好きなコーヒーの感じがつかめてきます。美味しい上に楽しく、お店でコーヒーを頼むと、どんな豆を使ってどう淹れているのかが気になって仕方ありません。自宅で簡単に美味しいコーヒーが飲みたいという人だけでなく、研究熱心な方にこそおすすめしたいです。

■Amazon.co.jpで購入


著者紹介――四本 淑三(よつもと としみ)

 1963年生れ。フリーライター。武蔵野美術大学デザイン情報学科特別講師。新しい音楽は新しい技術が連れてくるという信条のもと、テクノロジーと音楽の関係をフォロー。趣味は自転車とウクレレとエスプレッソ

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