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Surface 3 Proから価格もスペックもコンパクト化

日本での販売予定がみえないSurface 3、しかし魅力はある

2015年04月12日 12時00分更新

文● 松野/ASCII.jp

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 一見すると外観は変わらないように感じるが、実際はサイズが異なり、スペック自体も相当手が加えられているのが分かるだろう。

 Surface Pro 3が12型(解像度2160×1440ドット)の液晶を採用しているのに対し、Surface 3は10.8型と画面がひとまわりコンパクト化している。3:2のアスペクト比は維持しつつ、画面解像度はFHD+の1920×1280ドットとなった。画面サイズを落としたことにより筐体も小型化し、重量は約622gと200g近く削減されている。頻繁に持ち運ぶことが想定されるタブレットで、この重量の違いは大きな武器になるはずだ。

Type coverは5色展開。Surface Pro 3とは本体サイズが異なるため、当然ながら専用設計となっている

 CPUはCore処理能力の高いCoreシリーズではなく、今年3月に発表された最新モバイル向けプロセッサーのAtom x7-Z8700(1.6GHz)に。BayTrailの後継世代となる「Cherry Trail」のコードネームで呼ばれてきた製品で、プロセスルールを14nmにシュリンクしたx86コア、Airmonを採用し、性能アップを実現している。Coreプロセッサーほどの力は見込めないが、従来の廉価モデルである「Surface 2」には確実に差をつけていると言えるだろう。

 メモリーは2GBまたは4GBで、2GBモデルはSSDが64GB、4GBモデルは128GBとなる。廉価版とは言え、決して安くはない価格のタブレットで2GB/64GBというスペックはやや力不足にも写るため、4GB/128GBが人気となりそうだ。

3段階のキックスタンド調整に対応。Surface Pro 3では多段階調整が可能だった

 インターフェースは充電用のMicro USB端子以外ほぼ据え置きだが、Surface Pro 3では付属していたペンがオプションで別途購入となっている点には注意が必要。オフィスソフトはMicrosoft Office 365 サービス1年分となっているものの、こちらはあくまで海外版のため、国内で販売される場合はOffice Premium プラス Office 365 サービスに変更されるだろう。

 本体のみの直販価格は2GB/64GBのWi-Fi版が499ドル(約6万円)、4GB/128GBのWi-Fi版が599ドル(約7万2000円)。国内でのSurface Pro 3の直販価格は9万9144円からとなっており、仮に上位モデルを購入しても約3万円の価格差がある。また、海外版はそれぞれWi-Fiモデルに加え、LTE対応モデルも用意されているが、価格は未定だ。


米国での発売は5月5日……日本は?

 肝心の販売時期だが、米国では5月5日、5月7日からは世界26ヵ国・地域で販売予定としており、その26ヵ国に日本は含まれていない。では販売の予定がないのかといえば、あながちそうとも言えないようだ。

 Surface 3の国内投入について、日本マイクロソフトは、「日本市場向けに最適化した形での提供を検討しており、決まり次第発表する予定」とコメントしている。どのような形で発表されるか、期待して待とう。

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