T教授の「戦略的衝動買い」 第327回

防水対応のタフな触読式腕時計！　ブラッドレイ腕時計を衝動買い！

日常生活防水に対応！

RAWROWとのコラボレーションで実現した「EONE×RAWROW―BRADLEY CLASSIC Limited Collaboration Model」は売り切れ必至かもしれない

　ブラッドレイ腕時計は、本体カラーといくつかのベルトとのコンビネーションモデルを選択可能だ。今回、筆者の購入したモデルは、シルバーグレーの本体と韓国の新進革製品メーカーであるRAWROWとのコラボで実現した“ヌメ革”ベルトを組み合わせたナチュラルかつクールなモデルだ。

チタン合金による超軽量日常防水の触読式腕時計はなかなか画期的なアイテムだ

　腕時計本体はチタン合金で作られているので、実測重量はたったの43g（ヌメ革ベルト込み）と見かけからは想像できない軽量さだ。腕時計本体は日常生活防水対応なので、水仕事や水泳、潜水など以外であれば問題なくあらゆるシチュエーションでも使用できるのがありがたい。

韓国の新進革ショップであるRAWROWとの関わりを強調するかのうような、ハズしたカラー遊革（時計バンドの先端の部分を押さえる輪状の革）がとてもクールだ

左右（上下）にある可動するフレキシブルなラグが、サイズの異なる腕首への装着性を向上させる

ブラッドレイ腕時計は、極めて軽量で、極めて良好な装着感なのだ。普通、この手のデザイナーズブランドの腕時計にはそういう感触はあまり期待できないものだ

　また、ブラッドレイ腕時計は、通常の腕時計であれば本体にガッチリと固定されている上下の“ラグ”部分もフレキシブルに可動する仕組みだ。それゆえ、腕周りの太い人から女性を含む数多くの人の腕首にジャストフィットできるだろう。

2つのベアリングボールで「時」と「分」を表わす

　従来の長針と短針を使用しないブラッドレイ腕時計が現在時刻を表現する仕組みはなかなか興味深い。チタンケースの内側では、常に長針と短針に当たるマグネットが動作している。

内側のリング状の溝では「分」を表現するベアリングボールが移動する

　そしてブラッドレイ腕時計の外周溝と内周溝にはめこまれた2つのベアリングボールがそのマグネットに吸い寄せられて現在時刻を表示するシンプルな仕組み。

　現在の時刻を知りたい時は、2つのベアリングボールの位置を指先で触れて、文字盤上の時刻表示インデックスマーカーとの位置関係で理解することになる。

ベアリングボールは溝にハマっており、決して飛び出してどこかに行ってしまうことはない

　つい指先に力が加わってベアリングボールを磁力より強い力で押してしまうと、磁力圏から外れて周囲をクルッと回ったりする。しかし、腕の角度や位置によって、ベアリングボールが円周上を移動している間に、再びマグネットに捕まって固定する。

　もちろん2つの堅牢なベアリングボールは、チタン合金で造られた脱落しない構造の溝の中を回転動作するので、腕を振り回したりして大きな加速度を加えたりしても、また指先で強く押しすぎたりしても何の問題もないだろう。

現在の時刻は2時23分頃……文字盤上の逆三角形のインデックスが12時。外周のベアリングボールが「時」を指し、内側のベアリングボールが「分」を指し示す

現在の時刻は5時29分頃……真正面からでは明確に時刻が読みきれない場合や、腕に装着していると外周のベアリングボールの位置が見えない時間帯もある。しかし、それは愛嬌だ、と思える人が持つ腕時計なのだ

　ブラッドレイ腕時計の外周円軌道を回っているベアリングは「時」を指し、中央の小さな円軌道を回っているベアリングボールは「分」を指している。

　従来から、時刻表示にベアリングボールとマグネット機構を採用した同類の腕時計は存在したが、いずれも風防で密閉された文字盤の中で長針と短針にあたる2つのベアリングボールが針のように移動する仕様のモノだった。

次ページへ続く、「筆者のお気に入り腕時計の筆頭に!?」