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最新パーツ性能チェック 第175回

PCI-E接続の高速SSD「Intel SSD 750」は730より数倍速い

2015年04月03日 02時30分更新

文● 石井 英男 編集●北村/ASCII.jp

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ベンチ環境

 Intel SSD 750は、インターフェースとしてPCI Expressを採用し、NVMeもサポートしていることで高いパフォーマンスが期待できる。そこで、そのパフォーマンスを実際に計測してみた。

 テスト環境は、以下に示した通りであり、比較用にシリアルATA 6Gbps対応のIntel SSD 730も用意した。利用したIntel SSD 750は1.2TBモデル、Intel SSD 730は480GBモデルである。

テスト環境
CPU Intel「Core i3-4130T」(2.9GHz)
マザーボード ASRock「Z97 Anniversary」(Intel Z97 Express)
メモリー DDR3-1600 4GB×2
システムHDD Western Digital「WD10EADS」(1TB)
SSD Intel SSD 750(1.2TB)
Intel SSD 730(480GB)
電源ユニット CORSAIR「CMPSU-750HX」(750W)
OS Windows 8.1 Pro Update 64bit

 マザーボードには、PCI Express 3.0対応x16スロットが1基しか用意されていないため、ビデオカードは利用せず、x16スロットにIntel SSD 750を装着して検証を行なった。

比較用にシリアルATA 6Gbps対応のIntel SSD 730を用意した

Intel SSD 750装着時のデバイスマネージャーを開いたところ。ディスクドライブと記憶域コントローラーに注目

CrystalDiskMarkで
シーケンシャルリード1400MB/s超を記録

 まずは、定番ベンチマーク「CrystalDiskMark 3.0.3b」の結果から見ていこう。Intel SSD 750のシーケンシャルリード速度は1454MB/sと非常に高速であり、Intel SSD 730の474.7MB/sの3倍以上の速度を出している。

 シーケンシャルライトも、Intel SSD 750は1317MB/sであるのに対し、Intel SSD 730は489.2MB/sであり、こちらも約2.7倍もの差がある。

 また、512Kランダムリード速度は1047MB/s、512Kランダムライト速度は1291MB/sで、こちらもIntel SSD 730の約2.7倍の速度である。

Intel SSD 750

Intel SSD 730

CrytalDiskMark 3.0.3b(ランダムデータ)

 次に、データとしてすべて「0」を書き込む0Fillでも計測してみたところ、Intel SSD 750のシーケンシャルリードは1451MB/s、シーケンシャルライドは1296MB/sであり、通常(ランダムデータ)の結果とほとんど変わらなかった。

 書き込みの際にデータを圧縮してから書き込むタイプのSSDでは、ランダムデータよりも圧縮がしやすい0Fillのほうがパフォーマンスが向上するのだが、Intel SSD 750やIntel SSD 730は、ランダムデータでも0Fillでもほぼ結果が同じであり、そうしたデータの圧縮処理は行なっていないことがわかる。

 最近は珍しくなったが、以前は見かけの性能を上げるために、データの圧縮処理を行なっているSSDもあった。Intel SSD 750は、データの圧縮処理を行っていないため、どのようなデータでも安定した性能が得られることが魅力のひとつだ。

Intel SSD 750

Intel SSD 730

CrystalDiskMark 3.0.3b(0Fill)

→次のページヘ続く (Intel SSD 730と比べると最大4倍以上も高速

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