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最新パーツ性能チェック 第175回

PCI-E接続の高速SSD「Intel SSD 750」は730より数倍速い

2015年04月03日 02時30分更新

文● 石井 英男 編集●北村/ASCII.jp

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HD Tune Proの結果も
Intel SSD 750は非常に優秀

 今度は「HD Tune Pro 5.50」を利用して、より詳細なテストを行なってみた。HD Tune Proでは、ディスク全域にわたるテストが可能である。

 結果は下に示した通りであり、Intel SSD 750のリード速度は、1600MB/s前後で安定しており、平均は1630.0MB/sであった。

 それに対し、Intel SSD 730のリード速度は、340MB/sから430MB/sの間で上がったり下がったりしており、平均は363.6MB/sとなった。平均速度は、実に約4.5倍もIntel SSD 750のほうが高速である。

Intel SSD 750

Intel SSD 730

HD Tune Pro 5.50(リード)

 また、Intel SSD 750のライト速度は多少上下はあるものの、1000MB/sから1100MB/sの間であり、平均は1061.2MB/sであった。

 それに対し、Intel SSD 730のライト速度は、周期的に鋭いピークが生じており、最大と最小の差がかなり大きく、平均は210.9MB/sと、Intel SSD 750に比べて、5分の1程度となった。

Intel SSD 750

Intel SSD 730

HD Tune Pro 5.50(ライト)

 Intel SSD 750のファイルベンチマーク結果は、シーケンシャルリードが187万3974KB/s、シーケンシャルライトが132万3022KB/sで、IOPS値は4KBランダム(QD1)のリードが1万105IOPS、ライトが5万848IOPS、4KBランダム(QD32)のリードが13万4196IOPS、ライトが12万139IOPSとなった。

 Intel SSD 730では、シーケンシャルリードが50万2463KB/s、シーケンシャルライトが48万1767KB/sで、IOPS値は4KBランダム(QD1)のリードが8690IOPS、ライトが2万3463IOPS、4KBランダム(QD32)のリードが8万6871IOPS、ライトが7万4491IOPSという結果であり、特にランダム性能の差が大きい。

Intel SSD 750

Intel SSD 730

HD Tune Pro 5.50(ファイルベンチマーク)

AS SSD Benchmarkでは
シーケンシャルリード2100MB/s超を叩き出す

 次に、SSDに特化したベンチマークソフト「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を利用して、パフォーマンスを計測してみた。

 転送速度の測定では、Intel SSD 750のシーケンシャルリード/ライトは、公称スペックにかなり近い値が出た。Intel SSD 730と比べると、Intel SSD 750のほうが最大4倍以上も高速である。

Intel SSD 750

Intel SSD 730

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088(転送速度)

 IOPSの計測では、Intel SSD 750の4K-64Thrdのリードが37万9646IOPS、ライトが17万8530IOPSだったのに対し、Intel SSD 730の4K-64Thrdのリードは8万8877IOPS、ライトが7万2925IOPSとなった。

Intel SSD 750

Intel SSD 730

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088(IOPS)

 また、AS SSD Benchmarkには、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルを多数コピーすることを想定した「Program」、さまざまな大きさのファイルが混在した場合のコピーを想定した「Game」という、3種類のファイルコピーテストが用意されている。このテストの結果は、実際にPCを使う際の使用感に比較的近いので重要である。

 Intel SSD 750のファイルコピー時の転送速度は、ISOが784.42MB/s、Programが521.24MB/s、Gameが727.00MB/sであり、コピーにかかった時間はそれぞれ、1.37秒、2.70秒、1.90秒となった。

 それに対し、Intel SSD 730のファイルコピー時の転送速度は、ISOが302.66MB/s、Programが184.60MB/s、Gameが245.66MB/sで、コピーにかかった時間はそれぞれ、3.55秒、7.62秒、5.62秒で、Intel SSD 750は、コピーにかかる時間もIntel SSD 730の3分の1近くに短縮されている。

Intel SSD 750

Intel SSD 730

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088(ファイルコピー)

 コンプレッションベンチマークは、圧縮が効かないランダムデータから、同じ値が続く圧縮しやすいデータへと、連続的にデータ構成を変えて転送速度を計測するテストである。

 書き込み時にデータ圧縮を行なうSSDでは、グラフが右肩上がりの曲線となるが、Intel SSD 750、Intel SSD 730ともに、多少上下はあるもののほぼ水平であり、データの構成にかかわらず安定したパフォーマンスが得られていることがわかる。

Intel SSD 750

Intel SSD 730

AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088(コンプレッション)

→次のページヘ続く (ATTOでは公称スペック以上の数値を記録

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