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JAWS DAYS 2015で36支部に聞いた「私たちのクラウド活動」 第5回

第四弾は宮崎、さいたま、佐賀、会津、中央線、京王線、関西女子会、Fin-JAWS、北九州

高尾に集う中央線、リブートの佐賀、Fin-JAWS誕生など支部レポ

2015年03月31日 14時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 写真●曽根田元

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「高尾山は参加者100%!今年も身内感のある勉強会を」-JAWS-UG中央線

JAWS-UG中央線を盛り上げる2人(左:新井剛さん、右:見川孝太さん)とろくろを回してみました!

JAWS-UG中央線は文字通り中央線沿いのITシーンを盛り上げたいと作られたグループ。JAWS-UG中央線の新井剛さん(ヴァル研究所 開発部 部長)は「中央線は乗車率の高い路線なので、会社帰りにプラッと寄っていける勉強会が作りたいというのが立ち上げの経緯。当社(ヴァル研究所)が高円寺にあるので、その下町感も出せたらと。結果的に、こぢんまりした、身内感のあるコミュニティになってます」と語る。

現在は中央線沿いの会社の会議室を借りて、3ヶ月に1回のペースで勉強会をこなしており、昨年は高尾山頂上での第3回勉強会も成功させた。「高尾山のビアマウントは参加者100%でした。みなさんには本当に感謝です!」(新井さん)。今年は初心者向けのハンズオンを進めていきたいとのこと。見川孝太さん(ヴァル研究所)は「勉強会初めてとか、東京支部は敷居が高いとか(笑)、そういう人たちに最初の入り口として入ってもらいたいです」とアピールする。

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「電通大で勉強会。学生が気軽に来られるように」-JAWS-UG京王線

できたてほやほやのJAWS-UG京王線を仕掛ける間瀬哲也さん(左)、藤﨑正範さん(右)は運用系コンビ

JAWS-UG中央線に続いてはJAWS-UG京王線。第1回が2015年1月というできたてのユーザーグループだが、「中央線があるので、京王線があってもいいんじゃないかと思い(笑)。あと、京王線沿いでAWSのユーザーがどれだけいるか知りたかった」とは間瀬哲也さん(Sansan Eight事業部 エンジニア)の弁だ。

JAWS-UG京王線は調布にある電通大の教室を根城としている。「2人とも電通大出身ということもあって、電通大をお借りしています。大学側も協力してくれているので、学生さんを多く引き入れたいんです」(ハートビーツ 代表取締役 藤﨑正範さん)。第1回は社会人で埋まったが、2回目以降は学生が気軽に参加できる勉強会を進めていきたいという。「京王線は高尾で中央線と交わるので(笑)、ビアマウントは共同でやりたいです」と間瀬さんは語る。

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「ハンズオンも満員!隠れた女子は出てきて!」-JAWS-UG関西女子会

AWS麻雀担当ということでチャイナドレスの伊藤博美さんとハーー!!

2014年10月に立ち上がったJAWS-UG関西女子会。「クラウド界隈には、そもそも女子がいない。本当はいるのに隠れて出てこられない女子のパワーをたくさん集めたいなと思って」(ポテンシャルユナイテッド 伊藤博美さん)というシンプルな経緯で設立された。昨年は、新大阪のエムオーテックスの会議室で第1回の勉強会を開催。幅広い層に刺さるセッションを用意したものの、直前までターゲットが読めなかった。しかし、フタを開ければ60名と大入り。「あとから聞いたら、これなら行きやすそうだという声があった」とのことで、女子向け勉強会のニーズの高さを実感している。

4月に開催する初心者デザイナー/コーダー向けのハンズオンも、25名の枠が即日埋まり、まずは好調な立ち上がり。今年の抱負について伊藤さんは「気軽に質問できる女子会を目指しているので、はじめてのコミュニティ参加の人にも最適です。今年も期待してください!」とアピールする。

「クラウドで金融からイノベーション!」-Fin-JAWS

金融機関のクラウド利用を長年進めてきたISIDの渥美俊英さん

金融機関向けのFin-JAWSは設立準備中というフェーズ。前身となる取り組みは2011年頃から存在しており、金融分野でのAWS導入を安全に進めるためのセキュリティ対応について有志で検討していたのが発端だという。「金融機関がAWSを使うとなると、FISCの安全基準に準拠しなければならないため、セキュリティ対応を考え始めた。けっこう大変だったが、世に出すことができた」(電通国際情報サービス(ISID)技術本部 クラウドビジネス推進部 エグゼクティブプロジェクトデイレクター クラウドエバンジェリスト 渥美俊英さん)とのことで、2012年9月にSCSK、ISID、NRIの3社でセキュリティ対応策の文書を発表。この取り組みに参加している9社(現在)のSIerの集まりを発展的にコミュニティにしたのがFin-JAWSだという。

とはいえ、このままだとAWSのSIパートナー同士の集まりになってしまう。そのため、ユーザーである金融機関を巻き込んだコミュニティにしていきたいというのが渥美さんの考えるFin-JAWSの方向性だ。渥美さんは、「金融機関同士で情報交換する文化がないので、やり方は模索中。でも、FISC自体がクラウド前提に改定されてくるし、金融スタートアップのFinTech界隈とも連携していきたい」と抱負を語る。

「IoTやKinect、ARまでどん欲に。学生はぜひ!」-JAWS-UG北九州

トリはJAWS DAYS 2015のIoTハンズオンを手がけていたJAWS-UG北九州の藤崎優さん

鉄の町である北九州のコワーキングスペースでコンスタントに活動を続けるJAWS-UG北九州。去年は3月にMicrosoft AzureとAWSを比較する勉強会、5月に九州合同のイベント、8月にはクラウドセキュリティ勉強会などを立て続けに実施。直近の1月にはIoT・M2M勉強会と合同でセミナーもこなしたという。JAWS-UG北九州の藤崎優さんは、「クラウドはどんなものかという入り口の話ではなく、どう使っていくのかという話に移っている」と最近の傾向について語る。

今年はクラウドの枠を超え、個人の興味であるIoTやKinect、ARなど体感を伴うテクノロジーに食指を延ばしていく。藤崎さんは「いい悪いは置いておいて、(コアメンバーが)自分一人なので、自分が好きなものをやると割り切っている。会ありきではなく、あくまで個人同士のつながりを重視している」と語る。とはいえ、孤軍奮闘だった昨年に比べ、状況は大きく好転している。「福岡の麻生情報ビジネス学校さんが100人規模の会場を貸してくれるようになった。地元の安川情報システムの人も参加してくれるようになりました」とのことで、今年の活動も楽しみだ。

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 ということで、JAWS DAYS 2015も懇親会に差し掛かった18時頃に最後の北九州支部の取材を完了。会場内のセッションが見られないで残念でしたが、支部の現状を直接聞くことができ、実のある取材になりました。みなさま、取材への協力、まことにありがとうございました!!

ということで、朝から取材を始め、懇親会の時に最後の36支部目の取材を終了!さすがに顔が疲れてますね(笑)。

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