一気に成長路線へと舵を切るパナソニック、ソニーとは対照的
このようにパナソニックの事業戦略は、一気に成長路線へと舵を切った。
2011年度、2012年度の2年間で、1兆5000億円規模の赤字を計上した瀕死のパナソニックの姿はもはや見られない。
同じエレクトロニクスを主軸とするソニーが、モバイル事業の不振に苦しんだままであるほか、シャープも液晶事業の低迷が赤字決算を余儀なくさせる結果であるのに比べると、その差は歴然だ。
エレクトロニクス事業において、BtoBへといち早く舵を切ったパナソニックが、一歩抜きんでた格好だ。ソニーも、シャープも、BtoBを意識した発言が増えていることを見ると、BtoBシフトが、いまの時代のエレクトロニクス企業の勝ちパターンといえるのか?
この連載の記事
-
第587回
ビジネス
メーカー自身が認定し、工場検査後に販売するパナソニックの中古家電 -
第586回
ビジネス
マイクロソフト、日本への4400億円のAI/データセンター投資の実際 -
第585回
ビジネス
日本市場の重要性を改めて認識する米国企業、変革期にある製造業がカギ -
第584回
ビジネス
NTT版の大規模言語モデル(LLM)、tsuzumiの商用化スタート、勝算は? -
第583回
ビジネス
エコ投資に取り組むエプソン、見方によっては10年で1兆円の投資も -
第582回
ビジネス
パナソニックコネクトの現在地点、柱に据えるBlue Yonder、ロボットとは? -
第581回
ビジネス
スタートして半年の日本NCRコマース、軸はAIとプラットフォームの2つ -
第580回
ビジネス
コンカーの第2章は始まるのか、SAPの生成AIを使って効率的な経費精算を -
第579回
ビジネス
AIの筋トレはいまから始めるべし、マイクロソフト津坂社長がCopilotの議論から得たもの -
第578回
ビジネス
大赤字からの再起はかるバルミューダ、その足掛かりは? -
第577回
ビジネス
日本の強さは量子力学におけるトンネル効果があるため、量子と出会い、広げよう - この連載の一覧へ