PCが苦手な人でも簡単!
スマホ上で写真の補正や加工ができる!
次からは違うアプリを。
Google+の「フォト」アプリ。画像の補正・加工機能がすごく優れてるのだ。Snapseedというアプリでも同じことができます(iOS版はこちら)。
まずはこれ。
おばあさまに撫でられておとなしくしてる黒猫。猫が真っ黒に写って暗かったので、暗部を明るく補正し、さらに中央以外をぼかしてみた。なかなか人に慣れてたので私もあとで撫でさせてもらった。
このアプリが特徴的なのは、HDRフィルターとドラマフィルター。
HDRはHDR風の写真を作ってくれるもの。
午後の日差しが茂みの奥まで差し込んでて、そこで猫が気持ちよさそうに昼寝してたのだ。起きる気配がないので、近寄りすぎずそっと撮影。
色がきれいだったのでそこを強調してやろうとHDR風にして彩度を上げて、さらに上下をぼかしてフレームを付けてみた。
って書くとややこしいけど、まあ、5分もかかってません。
次はドラマフィルター。昭和なマンションの前の小さな公園で見つけた猫。公園のど真ん中に、ミニストーンサークルのように石で丸く囲った箇所があるんだけど(昔はこの真ん中に木が植わっていたのかもしれない)、そこにちょこんと座ってた。
床に丸を描くと猫はその中に入りたがるという話をよく聞くけど、まさにそんな感じ。
渋く仕上げようと思い、ドラマフィルターの「ダーク」を選んでみた。それに合わせて黒いフレームで囲う。
最後はモノクロ編。猫が遠くを見ている後ろ頭を撮った写真なんだけど、その後ろ頭に哀愁をちょっと感じたのでここはモノクロにしよう、と。昔のモノクロ写真みたいにしようと思ったのだ。
このアプリの欠点は、20Mで撮った写真も加工して保存すると5Mになっちゃうことなんだけど、まあネットにシェアする分には何の問題もないサイズだ。
撮った写真をPC上でレタッチして加工してっていうと、ちょっとハードルが高いと感じる人が多い昨今であるけれども、スマホならPCよりずっと簡単にそれができる。
記録写真ではないのだから、撮った写真がちょっとイメージと違ったら、さっとレタッチしてそのとき自分が見た印象に近づけて見てもらう(だって見てもらいたいのはそっちでしょう)、さらにはそのとき自分が感じたイメージ、あるいは見せたいイメージに編集してからシェアするのも悪くない。
CM1は元の写真がしっかりしてるのでかなりいじっても破綻しないのがよい。
それが簡単にできるのもスマホの楽しさであり、カメラにスマホが合体した良さなのだ。
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筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
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