効果は一目瞭然!
マウスのレスポンスも良くなる
今回FreeSyncの威力をチェックできるAMD謹製のデモソフトをまず試してみることにした。風車が回転するだけなのだが、55fps前後で動くように設計されており、FreeSync非対応システムではティアリングやスタッターが出るようになっている。
V-SyncとFreeSyncをすべて無効にした状態ではティアリングが出まくるが、両方を有効にしてやると見事に滑らかな表示となる。
ここで注意する必要があるのは、FreeSyncを使う時はV-Syncも有効にした方が良い結果が出るということだ。画面のフレームレートが液晶のリフレッシュレートを下回る場合はFreeSync有効にするだけで十分だが、リフレッシュレートを上回る場合、FreeSyncのみだと微妙に画面にティアリングが入るような印象を受ける。
ドライバー上ではFreeSync有効にし、ゲームはV-Sync設定を使うよう設定しておけばよいので運用的にそんな面倒臭いことはない(CCCのV-Sync標準設定は“アプリ側で指定しない限りオフ”なので、ゲーム側でオンにするだけでよい)。ゲーム側に特別な対応も必要ないので、設定さえミスらなければどんなゲームでも恩恵が得られる。
対応液晶が増えればゲーマーの
ファーストチョイスにもなり得る
以上、簡単にFreeSyncのレビューをしてみたが、ティアリングもスタッターもないゲームプレイはかなり快適。「Watch_Dogs」のような重いゲームではフレームレートを稼ぐためにV-Syncを切ることが多かったが、同時にティアリングが出て画面が見にくくなってしまう。
しかしFreeSyncを有効化することで滑らかさが向上しフレームレートが上がったような錯覚すら覚える(AMDはfps向上効果があるとうたっているが、実測値では変化がなかった)。ただGPUのパワー不足で画面が重くなれば、それなりにコマ落ち感は出るので、パワーのあるRadeonと組み合わせたい。
G-SYNCは液晶が割高なのがネックだが、FreeSyncは割安(今回の製品も29インチウルトラワイドで6万円以内)で、なおかつ複数入力対応もしやすい。
今Radeon系のビデオカードはR9 290Xのハイエンドモデルも値ごろ感が出てきているため、コスパのよいゲーミング環境をGeForceよりも安価でそろえられる。今後FreeSync対応GPUが増え、さらにパワーのある新世代Radeonが出れば、FreeSync対応液晶はもっと注目されることだろう。
動画で見るFreeSync
提供:AMD
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