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画面が滑らかになる! AMDの最新技術はココがスゴイ 第2回

AMDの画面同期技術FreeSync™はPCゲーマーの必需品になる

2015年03月31日 12時00分更新

文● 加藤 勝明 編集●北村/ASCII.jp

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FreeSyncに必要なものは
対応液晶とGPU

 原理を確認できたところで、FreeSyncを使うための要件を整理してみよう。2015年3月下旬時点における要件は以下の通りとなっている。

1) FreeSync対応液晶

2) AMDのRx世代GPU
 ・Radeon R7 260X/260
 ・Radeon R9 290X/290/285

3) AMDのAPU内蔵GPU
 ・A10 7xxxシリーズ

4) Catalyst 15.3.1以降のドライバーとWindows 7/8/8.1

 まず1)は当然の話として、我々が注意しなければならないのは2)だ。Radeon R9 290や260がOKなのに、Radeon R9 270~280XおよびR7 265、同じGCNアーキテクチャーを使ったHD 7700~7900シリーズはダメなのはなぜか? と思うことだろう。

 これはFreeSyncに対応するのはGCN1.1世代、つまり“Bonaire”“Hawaii”といったSea Island、もしくはGCN1.2世代の“Tonga”、つまりVolcanic Islandに限定されているからだ。

 ただSea Islands世代のはずのRadeon HD 7790がリストに入っていないことを考えると、単純にR7/R9世代で設計の新しいものがFreeSyncに対応する、と覚えておけばいいだろう。

 コアの設計に依存するとはいっても、昨年発売されたばかりのRadeon R7 265とRadeon R7 250XEはFreeSync非対応なので、その限りではない。事前に下の画像の対応リストを確認しておくといい。

FreeSync対応GPUとAPUの一覧

 最後に4)のドライバーだが、FreeSync-Readyな環境にCatalyst 15.3.1(以降)をインストールすると、Catalyst Control Center(CCC)の「マイ デジタル フラットパネル」ページの一番下にFreeSyncの有効・無効化を切り替えるチェックボックスが出現する。

 G-SYNCは対応システムでは勝手にオンになる(垂直同期設定がG-SYNCになる)が、FreeSyncはデフォルトではオフになっているので、必ず手動で有効化しておこう。

R9 290を組み込んだPCに、FreeSyncに対応したドライバーを導入すると、直後の再起動後にこのようなメッセージが出現する

この時Catalyst Control Centerを開くと、内部にFreeSyncを有効・無効化する項目が見える(デフォルトで有効)

上と同じシステムにFreeSnyc非対応のRadeon R7 265カードを装着した時は、FreeSyncの項目が消えていることがわかる。もちろんメッセージも出ない

液晶側にもFreeSyncを有効にするメニューが存在する。こちらもデフォルトでオフなので、液晶側とドライバー側で両方有効にしておかないと、FreeSyncが使えない点に注意しよう

AMDのスペシャリストが語る
FreeSync活用のワンポイントアドバイス

日本AMDマーケティングスペシャリストの井戸川淳氏

 現状では、ディスプレー本体側のFreeSyncをオフにすると、ディスプレーとGPUが再起動してしまう可能性があるので、ゲームによってはプレイ中のゲームが終了してしまうおそれがあります。FreeSyncを一時的にオフにしたい場合は、ディスプレー本体の設定はオンのまま、Catalyst Control Centerを開いてFreeSyncのチェックボックスを外してもらうのがベストです。また、Catalystの次回アップデートで、マルチGPU環境のCrossFire Xにも対応予定です。

(→次ページヘ続く 「効果は一目瞭然! マウスのレスポンスも良くなる」)

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