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約200視点のCGをリアルタイムに作成する力技

情報通信研究機構、大画面の裸眼超多視点3Dディスプレーのリアルタイム可視化システムを開発

2015年03月25日 20時01分更新

文● 行正和義/ASCII.jp

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200インチ超多視点裸眼3Dディスプレー

 独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)は3月24日、200インチ超多視点裸眼3DディスプレーにCG映像を瞬時に生成・表示できるシステムを開発したと発表した。

超多視点裸眼3Dディスプレーの構成

 NICTの超多視点裸眼3Dディスプレーは、特殊な拡散フィルムのスクリーンの背面から多数のプロジェクターアレイで映像を投映、見る人がどこに位置していても、また複数人であっても裸眼立体視を可能とするもの。

映像レンダリングサーバーと分散処理システム

 今回開発したシステムは200インチサイズという大型なものに加え、約200視点からでも立体視が可能。背面のプロジェクターアレイも視点の数以上に増やされている。1画像はハイビジョン相当で、200視点もの映像をリアルタイムにレンダリングする必要があるため、バックボーンとして膨大なCPUを並列稼働させている。

研究開発からデータ分析まで、さまざまな応用が考えられる

 今回のシステムの開発にあたっても、約200視点分のCG映像作成を分散処理するためのシステム開発、生成した映像を伝送する際に伝送データを削減するなどの工夫が凝らされている。

 同システムは4月1日より、グランフロント大阪北館ナレッジキャピタルに運用を行い、ビッグデータ分析や可視化シミュレーションなどの成果を一般公開するという。

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