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2015年 春の外部ストレージ祭り! 第1回

7000円台で買える! 書き込み対応ポータブルBDドライブを買う!

2015年03月30日 12時00分更新

文● 二瓶 朗、編集●ハシモト/ASCII.jp編集部

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3層、4層って何? 128GBも見えてきたBDメディアの規格

Blu-ray Disc Associationのホワイトペーパーを元にした、2層BD-R(左)と4層BD-R XL(右)の断面イメージ図。記録面の厚さが最大100μmなのはどちらも同じ

Blu-ray Disc Associationのホワイトペーパーを元にした、2層BD-R(左)と4層BD-R XL(右)の断面イメージ図。記録面の厚さが最大100μmなのはどちらも同じ

 BDメディアは現在3層までしか製品化されていないが、今後4層メディアが市販されるようになれば、その保存容量は128GBになり、同サイズのSSDなら丸ごとバックアップできるようになるだろう。

 ということで、ポータブル外付けBDドライブでできることを紹介する前に、まずは記録型BDメディアの規格についてざっと解説していこう。

メディア 書き込み回数 記録層 容量 最大書き込み速度
BD-R 1回 1層 25GB 6倍速
BD-R DL 1回 2層 50GB 6倍速
BD-R XL 1回 3層 100GB 4倍速
BD-R XL 1回 4層 128GB 4倍速
BD-RE 複数 1層 25GB 2倍速
BD-RE DL 複数 2層 50GB 2倍速
BD-RE XL 複数 3層 100GB 2倍速

 まず、記録型BDメディアには「BD-R」と「BD-RE」がある。BD-Rは1回のみ書き込み可能で、BD-REは複数回の書き換えが可能となっている。なお、BD-REの書き換え回数は、一般的には1000回程度とされるが、実際にはそれ以下のことが多いようだ。

 BD-RとBD-REは、ディスクの記録層の層数によって、名称と書き込み可能なデータ容量が異なる。

 1層メディアは単に「BD-R」「BD-RE」という名称で、容量は25GB。2層メディアは「BD-R DL」「BD-RE DL」と呼ばれ、容量は50GB(25GB×2)となる。

 3層と4層メディアは総称として「BDXL」と呼ばれ、書き込み型が「BD-R XL」、書き換え型が「BD-RE XL」と表記されることもある。BDXLメディアの容量は、3層が100GB(33.4GB×3)、4層が128GB(32GB×4)となっている。

 ただし2015年3月時点では4層メディアは規格こそあれ、メディアそのものは製品化されていない。

 また、BDXLメディアに書き込まれたデータは、BDXL非対応ドライブ(AV機器なども含む)では読み出すことができない。現在では、BDXLに対応しているドライブが主流となっているが、古めのPCやBDレコーダーに内蔵されているドライブでは読めないこともあるので一応注意したい。

 なお、BDメディアにもDVDメディアと同様に「データ用」「録画用」があるものの、実質的には同一のもの。録画用の販売価格には私的録画補償金が含まれているが、DVDメディアのCPRM対応/非対応のような、再生に影響があるような違いはない。

 また、普通のBDメディアが記録層として無機系記録材を採用しているのに対して、DVD-Rメディアのように有機色素記録材を採用した「BD-R LTH(Low to High)」メディア(容量は1層メディアと同一)も販売されているが、ドライブによっては読み書きに対応していないこともある。

 ちなみに、BDの書き込み速度は「1倍速=4.50MB/s」である(参考:DVDは「1倍速=1.385MB/s」、CDは「1倍速=0.15MB/s」)。USB接続の外付けBDドライブでは、BD-Rの書き込み速度が6倍速というところが現在のスタンダードだ。

次ページへ続く、「容量単価は低価格な4TB HDDと同等

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