UPSを導入してみた~これは電源トラブルの命綱だ!
■UPSの定番「APC RS 550」を使ってみる
ということで、いくつかの悲劇を乗り越えてきた筆者は、今後同様のことを体験しないようUPSの導入を試みた。ターゲットとなったのは、個人・SOHO向けの定番製品である「APC RS 550」だ。UPSといえば必ず名前が挙がるシュナイダーエレクトリック/APCブランドということで、まずはブランドとしての安心感がある。
そして、筆者が体験してきた停電や過電流が原因で引き起こされたトラブルを防いでくれるだろう搭載機能への安心感。トドメとして、公式ショップで2万2356円(2015年3月末現在)と手頃な価格という安心感がある。これだけ安心感が揃っていれば、導入にも躊躇は少なくて済む。
それから、PCをUPSに接続して不慮の事態に備えたい、という人にとって見逃せないのが付属ソフトの「PowerChute Personal Edition」だ。PCから接続しているUPSの状態を確認できるほか、停電時にUPSと連動し、自動的にシャットダウン操作をしてくれる。APC RS 550を運用していくためには欠かせないソフトだ。
APC RS 550の最大出力は、550VA/330Wとなっている。この数値は、停電時などに電力を肩代わりできる容量が「550VA」という意味だ。UPSの導入を考えているものの、いったいどれを買えば……? という人は、UPSに接続する予定の機器の合計消費電力を算出してみよう。そしてその数字よりも大きな最大出力のUPSを選べばいいというわけだ。
さらにAPC RSシリーズには、供給される電力に若干の電圧の高低が発生していてもUPS内部で最適化して出力する「AVR Boost&AVR Trim(自動電圧調整機能)」が搭載されている。古い建物では、電圧低下など電気系統の不具合が起きることも珍しくないので、古めのテナントビルやマンションを借りている人は、UPS導入を優先事項にすべきだろう。
ちなみに、『PCを何台購入しても、原因不明の不調に陥ってしまう……』という症状は、この電圧低下が原因のことも。PCを買い直す前に、UPS導入という選択肢も覚えておこう。
SOHOの場においては、可能ならPC・サーバー・ディスプレー他で1台、光回線終端装置・ルーター・複合機他で1台と導入しておけばより安心だ。不意に訪れる震災、それに伴う停電、そして予想不可能な夏の落雷にベストな形で備えられることだろう。今回筆者がが試したAPC RS 550なら、2台買っても5万円以内で収まる。安心のための投資としては高過ぎるということはないだろう。
なお、消耗品であるUPS内蔵のバッテリーはもちろん交換可能。公式ショップでの購入時に「CLUB APC」に会員登録すれば、交換時期になるとお知らせしてくれる。いくらUPSを導入してもイザというときにバッテリー切れでは元も子もないというもの。ぜひ利用したいサービスだ。
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