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UPSがないばかりにエラい目に遭った筆者の経験談×2

【悲報】録画データ全消失【全米が泣いた】を水際で防ぐUPS導入のススメ

2015年03月31日 11時00分更新

文● 二瓶 朗 編集●村山剛史/ASCII.jp

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筆者にとって、ネットが使えない仕事場ほど無意味なものはない

まさか光回線終端装置が2度も壊れるとは!
落雷とブレーカー復帰時には要注意

■筆者エピソード・その2
SOHOはネットワークにも注意!編

 筆者がSOHO用に借りている部屋には、ネット接続インフラとして某社の光回線が引いてあり、仕事場の片隅には「光回線終端装置(ONU)」が設置されている。その光回線終端装置が電気関係のトラブルで故障した経験がある。しかも2度もだ。

 最初は、いわゆる“ゲリラ豪雨”に伴う落雷による「過電流」だ。激しい雷雨だったため、近所なのかどうかもわからなかったが、どうも落雷があったらしく、気がつけば光回線終端装置が故障のアラートを表示していた。

 サポートに連絡してやってきたスタッフさん(外部委託の通信工事業者さん)はあっさりと「落雷による過電流でしょう」と断言し、光回線終端装置を交換していった。聞けば我が家だけでなく、近所で同じ症状によるサポートがいくつか発生しているとのこと。過電流恐るべしだ。

仕事場にある光回線終端装置。過電流とブレーカーのせいで沈黙すること2回! ちなみに隣の機器は、某ケータイキャリアのフェムトセル装置

 2度目は、家電製品を一度に使い過ぎたためにブレーカーが落ちた際の故障。迅速にブレーカーを復帰させたので、それに伴って光回線終端装置もすぐに再起動し、ネット接続も再開する……と思いきや、どうも様子がおかしい。

 過電流のときと同じような故障のアラートを出して沈黙している。またもやサポートのスタッフさんが「ハードの故障ですね」と光回線終端装置を交換した。ブレーカーが落ちたから壊れたの? と訪ねた筆者に、スタッフさんは興味深い話をしてくれた。

 曰く、「ブレーカーが落ちたから故障したのではなく、すぐに光回線終端装置を復旧させてしまったことが原因」とのこと。停電時に光回線終端装置を再起動する場合には、電源をオフにしたあと(電源スイッチはないので、実際はACアダプターを抜いたあと)、2~3分ほど放置してから電源をオンにすべき、と助言をいただいた。

 たしかに筆者は停電から数十秒でブレーカーを復帰させた。そのせわしない再起動が光回線終端装置に悪影響を与えてしまったらしい。安全な復帰手段は、ブレーカー落ちる→光回線終端装置のACアダプターを抜く→ブレーカーを復帰させる→しばらくしてから光回線終端装置のACアダプターを挿入、ということだったらしい。

 なお、過電流の場合は故障と同時に機器から煙が……なんてこともあるそうだが、筆者のときはどちらも外見上はまったく変わらなかった。ひっそりと内蔵LEDが不具合のアラートを示すのみ。

 まさかこれほど容易に光回線終端装置が壊れるとは思っていなかったから、通信不能に陥ったときはかなりのショックを受けたものだ。

これが悲劇の元凶(?)の宅内ブレーカー。40Aの容量でも落ちるときは落ちる。納戸の奥にひっそり設置されているが、復旧は容易。容易ゆえに悲劇が起きる

 当時はノートPCをメインに使っていたので「落雷・停電恐るるに足らず」とうそぶいていたものだが、たとえPCが故障しなかったとしても、クラウドサービスは使用不可、ネット上の資料は一切見られず、原稿を編集部に送ることもできないとあっては事実上、業務遂行は不可能なのだ。

 たとえSOHOといえども、ネットを断たれて通常業務を続けられる商売は案外少ないだろう。筆者にとって、ネットワークインフラこそが生命線であることをあらためて思いしらされたのだった。

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