UPSなら正規手順の電源オフができたハズ
Windows PCなら自動シャットダウン機能も
■UPSを導入していれば……?
そんな停電によってHDDレコーダーに起こった悲劇を回顧しているうちに、『仮にUPSを導入していれば……?』という考えが巡ってくるのである。
もしあのときUPSにHDDレコーダーが接続されていたなら、停電とほぼ同時にUPSのバッテリーに切り替わったはず。家族が自宅にいれば、HDDレコーダーの電源を正常にオフにすることができただろう。
ただ、ここで忘れちゃいけないことは、UPSのバッテリーは、あくまでも接続した機器の電源オフ操作やブレーカー復帰作業までの時間を稼ぐためにある、ということ。UPS単体で接続機器を動かせる時間はせいぜい10分程度なので、『UPSがあるから、停電が終わるまで平気~♪』と勘違いしないように。
ましてや複数の機器を接続していれば、それだけ電力消費が激しくなってバッテリーの消費も跳ね上がる。極端な話、UPSのバッテリーが空になるまで数分しか猶予がないという場合もありうる(大容量電源を搭載するゲーミングPCなどは要注意)。
不慮の停電が発生したときは、UPSが電力を供給しているうちに機器の電源を“人間の手で”オフにする、そんな認識を自分が持つのみならず、家族とも共有しておく必要があるだろう。
ちなみにシュナイダーエレクトリックが提供する、個人/SOHO向けUPSの定番製品「APC RSシリーズ」の場合、Windows PC用の電源管理ソフトウェア「PowerChute Personal Edition」が付属している。
これは、PCをUPSに接続している際、電源がUPSに切り替わると自動的にシャットダウンしてくれる。Windows PCなら、停電時に他人の手を煩わせることがなくなるので、個人・SOHO問わず非常にありがたい機能といえる。
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(次ページでは、「まさか光回線終端装置が2度も壊れるとは!」)