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プロビジョンドIOPSボリュームでは最大16TB/2万IOPSまで指定可能に

AWS、より大容量/高速なSSDベースのEBSボリューム提供開始

2015年03月24日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 Amazon Web Services(AWS)は3月19日、ブロックストレージサービスの「Amazon EBS」において、SSDベースで提供される2タイプのボリュームの容量/パフォーマンス拡張を発表した。東京リージョンも含む全リージョンで、最大容量16TB/2万IOPSのEBSボリュームが利用できる。

最大16TB/2万IOPSのProvisioned IOPS(SSD)ボリュームが作成可能になった

 今回アップデートされたのは、データベースなどの高いI/Oパフォーマンスを要求するワークロード向けの「Provisioned IOPS(SSD)ボリューム」と、幅広いワークロードに対応した汎用的な「General Purpose(SSD)ボリューム」。いずれもSSDベースのボリュームであり、1桁ミリ秒のレイテンシ、ファイブナイン(99.999%)の可用性を持つよう設計されている。

 Provisioned IOPS(SSD)ボリュームでは、指定可能なパフォーマンスが従来の最大1TB/4000IOPSから、最大16TB/2万IOPSまで拡張された。ボリュームあたりの最大スループットも、320MB/秒に向上している。

新しいProvisioned IOPS(SSD)ボリュームにおける、ボリューム容量と指定可能な最大IOPSの関係

 またGeneral Purpose(SSD)ボリュームでも、従来の最大1TB/3000IOPSから、最大16TB/1万IOPSまでパフォーマンスが拡張されている。なお、General Purposeボリュームのベースラインパフォーマンスは「1GBあたり3IOPS」となるが、1TBよりも小さいボリュームでも3000IOPSまでバーストして利用できる。ボリュームあたりの最大スループットは、160MB/秒。

新しいGeneral Purpose(SSD)ボリュームにおける、ボリューム容量とベースラインIOPSの関係。なお1TB未満のボリュームでも3000IOPSまでバーストできる

 新しい2種類のボリュームは、東京を含むすべてのリージョンから提供を開始している。ユーザーは管理コンソールなどから必要な容量やIOPS値を指定するだけで利用できる(SDKやツールのアップデートは必要ない)。

 なお今回のアップデートは、昨年11月の「re:Invent 2014」(関連記事)において計画が発表されていたもの。

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