ファンが特徴な
ENERMAX「LIQMAX II 120S」
続いては、取り付けしやすい、TDP 200W+対応、手頃な価格で、ロングセラーとなっている鉄板空冷CPUクーラー「ETS-T40」を販売しているENERMAXが、昨年末に投入した「LIQMAX II 120S(ELC-LMR120S-BS)」だ。奥行き27mmの120mmラジエーターと銅製受熱ベースに、120mmファン×2基を採用している。
●対応ソケット:LGA1150/1155/1156/1366/2011/775、Socket AM2/AM2+/AM3/AM3+/FM1/FM2
●ラジエーター寸法:120(W)×27(D)×154(H)mm
●ファン寸法:120(W)×25(D)×120(H)mm
●ファン回転数:500~2000rpm±10%
●風量:27.7~96CFM
●ノイズ:16~35dBA
●実売価格:1万円前後
●製品情報URL:http://www.enermaxjapan.com/cpu-cooler/Liquid/ELC-LMR120S-BS.html
ENERMAXの最新簡易水冷クーラーとなる「LIQMAX II 120S(ELC-LMR120S-BS)」の特徴は、銅製受熱ベースの冷却フィンの中央に切れ目を設け、熱伝導率を高める特許技術「Shunt Channel Technology(シャント・チャンネル・テクノロジー)」とファン回転数を3段階から選べ、独特形状のブレード(第2世代バットウィングブレード)を備える120mmファンだ。
回転数はフレームに備えたスイッチで切り替えでき、回転数が500~1200rpmのサイレント、~1600rpmのパフォーマンス、~2000rpmのターボから選べる。
取り付け面も不満に感じるところはなく、バックパネルから水枕の固定までで、戸惑うことは、まずないだろう。弾性ラバーチューブは曲げやすく、長さは300mmと余裕があるので、柔軟な設置が行なえる。
27mm厚の薄型ラジエーターとあってか、高負荷時のCPU温度は厚型タイプを採用した、ここまでの製品と比べて高めになっている。搭載ファンの回転数は500~1600rpmとなるパフォーマンスで計測したが、実際は1800rpmオーバーで回転。騒音値も50dBA近くになってしまっている。
回転数をスイッチで3段階に調節できるファンが付属しているのは、うれしいが同価格帯で厚型ラジエーター、デュアルファン仕様の製品が買えてしまうのを、忘れてはいけない。
アイドル時 | |||
---|---|---|---|
CPU温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
31 ℃ | 35.5 dBA | 725 rpm | |
純正より | +4 ℃ | +0.4 dBA | -925 rpm |
高負荷時 | ||||
---|---|---|---|---|
CPU温度 | 最高CPU温度 | ファンノイズ | ファン回転数 | |
80 ℃ | 92 ℃ | 49.3 dBA | 1836 rpm | |
純正より | -13 ℃ | -6 ℃ | +10.8 dBA | -266 rpm |
→次のページヘ続く (SilverStone「SST-TD03-E」)
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