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TOKYO AUDIO STYLE 第6回

「いい音」を探る楽曲制作プロジェクト

東京女子流の楽曲を波形で解説! 将来マスタリングはなくなる?

2015年04月10日 11時00分更新

文● 構成●荒井敏郎
写真●Yusuke Hommma(カラリスト:芳田賢明)

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「加速度」を聴き比べたユーザーの意見をまとめてみた

 ハイレゾ版とCD音源の「加速度」を聴き比べているユーザーは多く、さまざまな意見があった。特に「96kHz/24bit- Mastering for LUXMAN」への評価が高く、ボーカルの重なり具合や音の分離性、柔かさについて言及しているものが多数見られた。ハイレゾ版は音圧レベルが低いため、CD音源と比較した際に音が小さくなってしまい迫力がないように聞こえてしまう点を心配していたのだが、スピーカーで音量を上げて聴くというスタイルをとっているユーザーが多く、こちらの意図が伝わっていた。

 また、音に対する直接的な感想のほか、マスタリングで音がこれほどまでに変わることに対する驚きも見られた。今回の楽曲制作プロジェクトチームが最も注目した点も同様にマスタリングによる音のイメージの違いで、それまでほぼ同じ状況/環境で作られていた曲も、最終的なトラック・ダウンやマスタリングという作業で大きく音質が変わってくるという事実は驚きだった。

 以下、一部ユーザーの意見を抜粋する。

加速度、LUXMANは量感たっぷりですね。例えるとRegularはサンライズ、LUXMANはサンセットという感じでしょうか…。少し落ち着きがありながらも迫力があり、まとまっています。どちらもいいですね。

初TGSの音源聴く。温かく柔らく芯のある音と分離性。ボーカルの重なりが心地よい。これぞハイレゾって感じ。この1曲だけなんてもったいない。加速度(96kHz/24bit- Mastering for LUXMAN)

「加速度」ハイレゾ音源3ファイル聴き比べしました、CDに比べれば角が取れた感じで、48kHzより96kHzの方が丸い感じです。96はLUXMANの方が自然な感じで悪く言うとぼやっとしてる、でも音量を上げてスピーカーで聴くなら自分はLUXMANかな?あくまで個人的感想です(^^)

結局、ハイレゾ同士の聴き比べでは、機器を揃えてLuxman用マスタリングをちゃんとスピーカーで聴いてみたいという、ある意味当たり前の結果になりました。しかし、いい曲ですね。東京女子流の「加速度」。ハイレゾと通常配信の聴き比べはまだです。#TAS_ASCII

加速度のハイレゾ聴き比べしてる。普通マスタリングとラックスマンので大きな違いは音量レベル。比較的静かなももクロの最新シングルでもiTunes音量は-8.6db、スパガで-12.7これは標準からそこまで音量落とさないと他と釣り合い取れませんよって意味。#tas_ascii

ハイレゾは、音のつながりがなめらかでいい。ソースは生歌、生音のほうがありがたみが分かりやすい。Stay with meやアカペラをDSDで聴いてみたい。とはいえ、このような企画にトライしてくれたチームTGSに感謝。 #TAS_ASCII

東京女子流「加速度」をハイレゾで2バージョンで聴いてみての感想ですが、音の違いがこれほどマスタリングで違うとは思いませんでした。ハイレゾ対応ウオークマンに高音質ヘッドホンの組み合わせなので、必ずしも万全のリスニング環境ではないですが。#TAS_ASCII

(次ページでは、「東京女子流がオーディオについて学ぶ」

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