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麻倉怜士のハイレゾ入門講座 第8回

ハイレゾを始めるならUSB DAC? それともネットワーク?

2015年03月28日 12時00分更新

文● ASCII.jp、語り●麻倉怜士

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DSD再生をするための基礎知識

 ただ当初のDSDは、(ネイティブではなく)PCMに変換して再生するものでした。コルグが「AudioGate」というDSD変換に対応したソフトを無償(バージョン3以降は有償化)で提供していて、それで聞くことができました。その後FOSTEXなどDSDに対応したUSB DACも出てきました。ただ、DSDを再生するのはなかなか手間がかかります。

かつては無償提供されていたAudioGate。

 方法としてはDoPとASIOの2種類があるので順に解説しましょう。

 DoPは「DSD over PCM」の略で、176.4kHz/24bitのPCMのコンテナの中に、DSDのデータを入れて転送する方式です。これは当時のUSBのインターフェースがリニアPCMしか受け付けなかったから考案されました。最初に採用したのがFOSTEX。それまでPCオーディオでは体験できなかったDSDの実力を感じる素晴らしいものでした。

 その後各社が順次、DSDに対応していくのですが、現在ではASIOを使うメーカーが増えています。ASIOはドイツのスタインバーグが開発したオーディオインターフェースで、以前から業務用のPC(デジタル・オーディオ・ワークステーション)とDACを結ぶ、デファクトのインターフェースでした。ASIO 2.1でDSDを扱えるようになり、PCオーディオでもこれを活用することになったのです。これにはUSB DAC側の対応が必要で、foobar2000などPC側の再生ソフトにはASIO対応のプラグインが必要になります。これもまた音がいい。

 実は一度イベントで、DoPとASIOの比較をしたことがあります。

 簡単に比較できる機種であるTEACのUSB DACではかなりASIOの方が良かった。DoPも悪くはないのですが、ASIOではさらに空気が澄み、透明感が増して、音楽の体積が大きくなる感じがありました。ストレートに情報を伝えるASIOに対して、DoPでは一度コンテナに乗せて、また下ろす作業が加わるので、その分の違いが出るのかもしれません。

 USB DACも登場から時間が経ち、2011年の段階で最先端だった192kHz/24bitの再生はいまやできて当たり前で、DSDでも2.8MHzだけでなく5.6MHzへの対応するのが主流になってきました。同時にコルグが5.6MHzのDSDへの対応を表明したあたりから、こうした数字が競争軸になってきました。

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