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新MacBookとApple Watchを知る 第21回

Appleイベント「Spring Forward」レポート - 「Apple Watch」編

2015年03月21日 11時00分更新

文● 鈴木淳也(Junya Suzuki)、編集●ハイサイ比嘉/ASCII.jp

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「Apple Watch」の最大連続駆動時間は「18時間」

 そして、いよいよApple Watchでの大きな秘密と同時に懸念事項だったバッテリー駆動時間が明かされた。Cook氏は「All Day Battery Life」と1日運用が可能な点を強調するが、その連続駆動時間は「18時間」となっている。

懸念材料とされていたバッテリー駆動時間は最終的に最大連続18時間に。Cook氏は「All Day Battery Life」と説明するが、1日を通しての連続使用や待機はまだまだ難しいようだ

 この数字は平均値とみられ、ほとんど操作せずに画面も消灯している状態が多ければ24時間以上連続駆動が可能だし、逆に頻繁に通知を受けたり操作を繰り返せば18時間より短いタイミングでバッテリーを使い果たしてしまうかもしれない。この辺りは実際に製品レビューが出てくるのを待つしかないが、ひとついえるのは、外出時以外はこまめに充電するのが安定して運用するためのコツだといえる。

背面センサー部に吸着する充電器はシンプルで使いやすいので、こまめな充電を心がけるといいのだろう

「Apple Watch」の発売日と価格も発表

 Cook氏は発売日と価格についての発表も行った。既知の通り、Apple Watchには「Apple Watch Sport」「Apple Watch」「Apple Watch Edition」の3種類の基本モデルが存在する。

用意されるApple Watchのモデルは3種類

 Apple Watch Sportはスポーツやフィットネス利用を想定したもので、軽量のアルミニウム素材を使用。

ひとつはスポーツ用途での利用を想定した「Apple Watch Sport」で、素材にアルミニウムを使っている

 Apple Watchはステンレススチールを使用し、さらにディスプレイ部はサファイアクリスタルで保護されるなど、高級感や傷耐性をさらに強化した点が特徴となっている。2種類のモデルともにシルバーとスペースグレイの2種類のカラーリングが用意されている。Apple Watch Editionはローズとイエローの2色の18金を外装やピン部分に使用したカスタムモデルで、主に富裕層をターゲットに高級感を高める工夫がなされている。

一般層を狙った「Apple Watch」と高級層を狙った「Apple Watch Edition」はスチール素材を使用

 サイズは38mmと42mmの2種類がそれぞれ用意され、価格も異なっている。価格はApple Watch Sportが4万2800円/4万4800円、Apple Watchがバンドやサイズの組み合わせで6万6800円〜13万2800円、Apple Watch Editionが128万円からとなっている(それぞれ税別)。

 4月10日よりApple Online Storeでの事前予約受付が開始され、まず第1弾として日本を含む9ヶ国での販売が4月24日にスタートする。今回は第1弾の提供国に中国が含まれており、おそらくはiPhone 6/iPhone 6 Plusの販売時ほど中国から買い物客が日本に押し寄せるケースは少ないとみられる。

Apple Watchの予約開始は4月10日から

Apple Storeには専用の陳列コーナー設置に加え、スタッフによるフィッティングやアドバイスのサービスも提供

発売日は4月24日で、今回最初の提供国に日本が含まれている

 今回の発表会では何かと中国重視の姿勢がプレゼンテーションの合間合間で垣間見られたが、米国に次いで中国でのビジネスに左右されつつあるAppleの現状がうかがえる。まずはApple Watch正式発売までの続報や、予約開始から実際の発売までのレビューなどを楽しみにしているといいだろう。


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