荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第398回

意外と撮るのが難しい!?　春眠している猫たち

丸くなって寝ている「ニャンモナイト」な猫

丸くなって寝てた猫を望遠で。でも気配を感じちゃったようで、目がちょっとあいてる（2015年2月 オリンパス Stylus 1s）

　猫が丸くなって寝てる姿を俗に「ニャンモナイト」と呼ぶのだけど、たまにニャンモナイト姿を見ると楽しくなる。

　これ、水路の対岸で丸くなってた猫をなんとか望遠で撮ったもの。

　残念ながら目をあけられちゃったけど、くーっと寝てました。それもけっこうすごいとこで寝てました。

コツはこんな場所で寝てたのだ。水路の急な土手（2015年2月 オリンパス Stylus 1s）

　実はここ、こんな場所だったのだ。いくら南向きで日が差すとはいえ、こんな斜面でよく寝れるよな、寝ぼけて水路に落ちたらどうするんだ、と思いつつ見守ったのであります。

　丸くなって寝てる猫を一番撮りやすいのはもちろん飼い猫。

　飼い主にとっては絶好の撮影チャンスである。

気がついたら、2匹がソファーで重なって寝てた。下にいる方は重いけどその分暖かいので問題ないらしい。にしても容赦なく枕にしておりました（2015年3月 ニコン D600）

段ボールでできた円形の爪研ぎ兼猫ベッドが最近のお気に入り。中央が窪んだ円形なので、きれいに丸まってくれます（2015年3月 Apple iPhone 6 Plus）

　飼い猫とはいえ、不用意に近づくと起きちゃったり腹減ったと主張しはじめたりするんだが、それでもシャッターチャンスは無数にある。室内は外に比べて暗いので難易度は上がるんだが、寝てる猫は動かないので、シャッタースピードを遅めにしてがんばって手ブレしないように撮ればOKである。

　猫ったら安心してたらどんな格好ででも寝ちゃうから、それを味わえるのは飼い主の特権である、と思っていたのだが、中には初対面の他人がいても寝ちゃう大胆なヤツもいるのだ。

　前回おじゃました坊薗さんちのロイヤルがそう。初対面から2～3時間しかたってなのに、いつのまにかいつの間にかベッドの上で丸くなってたのだ（前ページ冒頭写真）。

　こういうたくましい猫もいいですな。生命力が高そう。

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい！』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』（ソフトバンク新書）、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』（玄光社MOOK）。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/