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最新パーツ性能チェック 第174回

4Kの描画負荷に対抗できる“野獣”「GeForce GTX TITAN X」

2015年03月18日 04時00分更新

文● 加藤 勝明 編集●北村/ASCII.jp

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ビデオメモリー12GBの威力はすごい!

 次は重めの「Watch_Dogs」で試してみよう。画質関係はすべて“最大”、GPU最大バッファフレームは“1”に設定。解像度とアンチエイリアスの設定は以下のような組み合わせでテストした。計測には「Fraps」を使用し、市街地の一定のコースを走ったときのフレームレートを比較する。

「Watch_Dogs」フルHD、アンチエイリアスは“テンポラルSMAA”の結果 better→

「Watch_Dogs」4K、アンチエイリアスは“テンポラルSMAA”の結果 better→

「Watch_Dogs」4K、アンチエイリアスは“4X MSAA”の結果 better→

「Watch_Dogs」4K、アンチエイリアスは“8X MSAA”の結果 better→

4つのグラフから平均fpsだけを抜き出して比較。右に行くほど描画負荷が高い

 TITAN Xの性能が抜群に高いことと、フルHDから4Kにするだけでfpsが半分近くまで減るのはこのゲームも同じ。しかし「Civilization: Beyond Earth」と違うのは、GTX980が動くのは4K+4X MSAAまでだった点だ。GTX980で4K+8X MSAAを選択したところ、メニュー操作もままならないほど固まったため、8X MSAAではテストを中断した。

 この理由はメモリーバス幅が256bitというよりも、ビデオメモリーの絶対量不足によるもの。4GBしか搭載しないGTX980では4K+4X MSAAで急激に遅くなっているが、この時ビデオメモリー4GBに空きはない。

 TITAN X環境でビデオメモリーの消費量を「HWiNFO64」でチェックしたところ、4K+テンポラルSMAAで4.4GB、4K+4X MSAAで5.6GB、4K+8X MSAAで7.5GBとなっている。つまり4GBのGTX980では、4K解像度でテンポラルSMAAが限界ということになる。

 このクラスのゲームをアンチエイリアスを高め(あるいはModを追加する)設定が前提の4Kプレイを考えるなら、GTX980よりも12GBものビデオメモリーを持つTITAN Xが適しているのだ。

→次のページヘ続く (GPGPU用途では旧世代のTITANが有利

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