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最新パーツ性能チェック 第174回

4Kの描画負荷に対抗できる“野獣”「GeForce GTX TITAN X」

2015年03月18日 04時00分更新

文● 加藤 勝明 編集●北村/ASCII.jp

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ベンチ環境は?

 性能検証に移る前に、今回のテスト環境を紹介しよう。比較対照用にKepler世代の1GPUでは最速の「TITAN Black」および初代の「TITAN」、そしてGTX980と対決させてみた。機材調達の関係で、GTX980はMSI製のオーバークロック版である点はご容赦頂きたい。

テスト環境
CPU Intel「Core i7-4670K」(3.4GHz、最大3.8GHz)
マザーボード ASRock「Z97 Extreme6」(Z97)
メモリー Corsair「CMY16GX3M2A2133C11」(DDR3-2133で使用、8GB×2)
ビデオカード GeForce GTX TITAN X リファレンスカード
GeForce GTX TITAN Black リファレンスカード
GeForce GTX TITAN リファレンスカード
MSI「GTX980 GAMING 4G」(GeForce GTX 980)
電源ユニット Corsair「RM650」(80PLUS Gold、650W)
OS Windows 8.1 Pro(64ビット)
グラフィックドライバー GeForce 347.84(TITAN X)
GeForce 347.25(それ以外)

文句なしにシングルGPUで最速
高負荷時の総消費電力は300W超え

 トップバッターはおなじみ「3DMark」対決だ。フルHD相当の“Fire Strike”と4K相当の負荷をかける“Fire Strike Ultra”の2つのテストで比較する。

「3DMark」のスコア比較 better→

 前述の通り、今回用意したGTX980はオーバークロック版なのだが、TITAN Xは圧倒的なスコア差で逃げ切っている。これは文句なしにシングル最速のGeForceといって間違いないだろう。

 では先にここで消費電力を比較しておこう。計測には「Watts Up? PRO」を利用し、システム起動10分後とFire Strikeデモ実行中の同一シーンにおける消費電力を測定した。さらにこの高負荷時の消費電力をもとに、ざっくりと1WあたりのFire Strikeスコアを算出してみた。

消費電力の比較 ←better

Fire Strikeのスコアを高負荷時の消費電力で割ったもの better→

 さすがにTDP 250Wクラスになると高負荷時に300Wは軽く超えてきた。高負荷時の消費電力はTITAN Blackとほぼ同じだったが、1Wあたりのスコアで比較すると、やはりワットパフォーマンスの向上を強く意識した第2世代Maxwellであることがよくわかる。

 それでは実際のゲームを使ったベンチに移ろう。まずは程々の重さのゲームとして「Civilization: Beyond Earth」を使用する。

 画質は“ウルトラ”だが、解像度は1920×1080ドット(フルHD)と3840×2160ドット(4K)の2通り、アンチエイリアスは“4X MSAA”だが、さらにGPUをいじめる意味で4Kの8X MSAA設定も試している。ゲーム内蔵のベンチマーク機能を利用し、平均fpsを比較する。

「Civilization: Beyond Earth」を使ったベンチ。TITAN Xクラスには少々軽い負荷だったようだ

 フルHDではTITAN Xが他のGPUに圧倒的な差を付けたものの、さすがに4Kだとフレームレートが半分程度に落ち込んでしまった。しかしそれでもTITAN Blackなどにも20fps以上の差を維持しているのだから、TITAN Xは十分速い。

→次のページヘ続く (ビデオメモリー12GBの威力はすごい!

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