mixiの一発逆転ぶりが光る
スマホ・ソーシャルゲームシェア早わかり2015年版
2015年03月23日 09時00分更新
『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……?』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。<連載目次>
日本はスマホゲーム売上高世界一
皆さんはスマホゲームやソーシャルゲームは利用しているだろうか。
ここ数年で、利用するゲームに変化はあっただろうか。今回は、スマホゲーム・ソーシャルゲームのシェア最新版をお送りする。
米調査会社アップアニーの2013年12月発表のレポートによると、アプリストアの売上げ世界一は日本であり、僅差で米国が続いた。
売上高の大半を占めるのはゲームアプリだ。App Store及びGooglePlayにおける2012年10月から2013年10月までのアプリの売上高を国別に比較すると、2012年10月時点では日本でのアプリ売上高は米国の約6割程度だった。ところが、2013年10月には米国を抜いて世界一となっている。
なお、同年同月時点での日本でのアプリ売上高は、韓国の約3倍、イギリスの約6倍となっている。
同調査によると2014年の市場規模は6584億円とされ、まだまだ伸びていきそうだ。第2回では、2012年頃の日本と米国のモバイルゲーム市場はどちらも約1000億円程度でほぼ同じとされていたが、そこから日本の市場が大きく伸びた形だ。
世界の売上高ランキング半数は日本
米調査会社アップアニーによると、2015年1月のGooglePlayの売上高に見る世界パブリッシャーランキングは以下のようになっている。
世界パブリッシャーランキング(2015年1月/GooglePlay売上高) | ||
---|---|---|
順位 | パブリッシャー名 | 国名 |
1位 | Supercell | フィンランド |
2位 | ガンホー・オンライン | 日本 |
3位 | King | イギリス |
4位 | mixi | 日本 |
5位 | LINE | 日本 |
6位 | Netmarble | 韓国 |
7位 | GAMEVIL | 韓国 |
8位 | コロプラ | 日本 |
9位 | Electronic Arts | アメリカ合衆国 |
10位 | バンダイ・ナムコ | 日本 |
アップアニー調べ
なんと、トップ10のうち日本勢が半数を占めているのだ。日本のスマホゲームの強さ、収益性の高さがよくわかる結果と言えるだろう。
第2回でご紹介したMMD研究所の「スマートフォンゲームに関する調査(課金編)」(2013年8月)では、スマートフォンゲームプラットフォームで「現在利用している」という回答は、「LINE(38.1%)」「Mobage(16.3%)」「Ameba(14.6%)」「GREE(11.5%)」「mixi(9.2%)」となっていた。
調査内容も方法も違うので単純には比べられないが、モンストのmixiが上位に食い込むなど、順位に変動があったように見える。
パズル&ドラゴンズの人気は不動

パスドラ人気は依然強い
第2回でもパズル&ドラゴンズの人気について取り上げたが、この人気は不動だ。
パズル&ドラゴンズ、LINE POP、キャンディクラッシュという3大人気パズルスマホゲームについて調査した、ジャストシステムの「3大パズル系スマホゲームに関する調査」(2014年3月)を見てみよう。
これによると、「最もおもしろい」ものはという問に対して、パズル&ドラゴンズが53.3%、キャンディクラッシュが24.8%、LINE POPが21.8%となった。
「どれかひとつだけ継続するとしたらどれを選ぶか」という問に対しても、パズル&ドラゴンズが59.7%、キャンディクラッシュが25.0%、LINE POPが15.3%と、パズドラが圧倒的な人気を見せている。

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