荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第397回

猫宅訪問！　築70年のおうちに溶け込む猫

畳の上にちょこんと座る姿がいい感じ！

　リビング（というか居間。畳だけど）で落ち着いたと思ったらときどきひょいと台所に歩いて行く。

　追いかけようと思ったら、坊薗さんがたぶん反対側から出てくるからこっちにまわるといいよ、と教えてくれる。

　台所にはもうひとつ出入り口があってその奥が縁側っぽい廊下につながってて、隣の部屋へ行けるのである。

　そそくさとそちらへ回ってみると、いたっ。

　窓からの光が逆光気味にほわっと当たってて素晴らしい。

奥からひょっこり顔をあらわれたロイヤル。なんでこっちに来ることがわかったん？　という感じで。明るい中望遠レンズを付けてほわっと狙ってみた（2015年3月 オリンパス OM-D E-M1）

　古い日本の家といえば畳。ぜひ畳の上に座ってる姿を撮りたいなと重い、ロイヤルが畳の部屋に来た瞬間を狙ってみた。

　ちょこんと座ってるのがまたよし。

畳の上のロイヤル（2015年3月 オリンパス OM-D E-M1）

　さて一通り遊んでなじんできて写真もいっぱい撮って、そろそろロイヤルをモデルから開放してあげようとなりまして、じゃあ外にでも出してあげようかと、洗面所の窓をちょこっとだけ開けてあげると、ひょこっと飛び出ていったのでありました。

窓から外に飛び出したロイヤル。洗面台の木枠の窓が懐かしい。やはり外光だときりっとうつりますな（2015年3月 オリンパス OM-D E-M1）

　たくさん撮ったけど、古い家の雰囲気ががわかるものを中心に選んでみた。

　きちんと手入れされた古い家ってよいですな。人には不便な面もあるだろうが、猫的には楽しいに違いない。

　渋い猫写真を撮れそうなのでまた遊びに行かせてくださいまし。

　さて本連載ではこのように猫を撮らせてくれる方を随時募集しております。TwitterかFacebookでご連絡くださいまし。アカウントはどちらも“ogikubokei”で。

筆者紹介─荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい！』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』（ソフトバンク新書）、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』（玄光社MOOK）。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/