総務省では、「家計のネットショッピングの実態把握」調査として、家計消費における商品・サービス別の購入額を調査し、2015年（平成27年）1月分の結果を取りまとめ、公表しました。（※1）
総務省が毎月実施している家計消費状況調査では、2014 年（平成26年）12 月までは、「インターネットを利用して購入した財（商品）・サービスの支出総額」を調査していました。この度、近年増加しているネットショッピングの状況を踏まえ、ネットショッピングによる消費をより詳しく把握するために、内訳となる22区分の商品・サービス別に調査し、2015 年（平成27年）より月次で発表することとしています。
調査より、以下のデータを確認します。
●一世帯当たりのネットショッピングの支出額・支出総額に占める割合（注1）
●ネットショッピング利用1世帯当たりの支出額・支出総額に占める割合（注2）
●ネットショッピングの利用世帯の割合推移
●ネットショッピング支出項目内訳
（※）2015 年（平成27年）1月以降の結果を見る際の注意点
総額のみの回答から項目別の内訳を具体的に回答することにより、今までは回答者の意識に入りにくかったものも含めインターネットによる購入について広く把握されると考えられることから、2014 年（平成26年）以前の結果と時系列で比較する際は注意が必要。
（注1） 「ネットショッピング」とは、インターネットを利用しての財（商品）・サービスの予約・購入のこと。インターネットを情報収集のみに利用した場合は含まず。
（注2） インターネットを利用して注文した世帯のみを集計し、平均した1世帯当たりの支出額。
●支出額・支出総額に占める割合
・一世帯当たりのネットショッピングの平均支出額は8,816円。家計支出総額の2.8％となっている。
・ネットショッピングを利用している世帯における、1世帯当たりのネットショッピングの平均支出額は31,757円。家計支出総額に占める割合の 8.4％となっている。
●ネットショッピングの利用世帯の割合推移
2015年1月のネットショッピングの利用世帯の割合は、27.8％となっている。
●ネットショッピング支出項目内訳
ネットショッピング支出額の内訳は、自宅用が95.6%で贈答品は4.4%。
支出額に占める主な項目の支出額と割合は、以下の通り。
1位：旅行関係費（宿泊料、運賃、パック旅行費） 1,719円（19.5%）
2位：食料（食料品、飲料、出前） 1,401円（15.9%）
3位：その他サービス 1146円（13%）
4位：衣類・履物 1,101円（12.5%）
5位：家電 700円（7.9%）
総務省では「家計のネットショッピングの実態把握」調査の結果を、毎月上旬に前々月分の結果を公表するとしています。今後も継続的にご紹介します。
（※1）総務省 家計消費状況調査（支出関連項目：二人以上の世帯）
平成27年（2015年）1月分（速報）結果の概要
（ネットショッピングの結果については、2ページ参照）
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久保京子
内閣総理大臣及び経済産業大臣事業認定資格 消費生活アドバイザー
株式会社フィデス 代表取締役社長
事業内容：ネット通販向け広告法務、Webユーザビリティ、ユーザー調査
WEBサイト:ネットショップのCSを高める情報発信中！/『ネットショップCS情報局』
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