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山谷剛史の「アジアIT小話」第94回

中国のIT製品はいつからイロモノ的面白さが出てきたのか!?

2015年03月12日 13時05分更新

文● 山谷剛史

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ワクワクするような
チャレンジングな製品が中国にはある!

 さて、日本で注目を集めた製品ではないが、面白い試みの製品がひっそりと、でも続々と登場している。無償でオープンソースのAndroidが普及した結果、中国ではスマートフォンやタブレット以外のさまざまな製品に採用された。

Androidを採用した電子辞書とゲーム機

Androidを採用した電子辞書とゲーム機

 スマートテレビやSTB(セットトップボックス)にとどまらず、それらを載せた電子辞書やゲーム機もリリースされた。

 Android搭載の電子辞書は使えない。電子辞書というのは瞬時に起動して調べるからこそ意味がある。Android搭載の電子辞書は、Android搭載だからこそ起動が専用機に比べ遅い。

 あまつさえ、一部のコンテンツはクラウドを採用しているから、公衆無線LANのない環境では辞書をひくことすらできない。はっきりいって使えないものだが、その無駄とも無茶ともいえるチャレンジスピリッツにワクワクする。

 Androidのゲームをタッチパネルに加えてコントローラーで遊びたいというニーズに応えた、PSVitaのようなポータブルゲーム機もあれば、据置型ゲーム機もある。

中国IT製品といえば多機能。左はストレージ兼Wi-Fiルーター兼モバイルバッテリー。右は時刻表示をするしゃべる電卓

中国IT製品といえば多機能。左はストレージ兼Wi-Fiルーター兼モバイルバッテリー。右は時刻表示をするしゃべる電卓

 ポータブルながら7型、8型クラスという大画面のAndroid搭載のゲーム機もある。さすがに本家に似すぎの製品デザインというのはよくないが、Android搭載ゲーム機が次々と登場する市場は楽しくないだろうか。

 スマートフォンの画面が大きくなり、ファブレット化していく中で、あえて風潮に逆行し、徹底的に小さくしたスマートフォンも登場した。イロモノではあるが、そういうものがあってもいいと思うユーザーもいる。さまざまな選択肢をユーザーに与えるのは大いに意味がある。

中国のチャレンジングなIT製品が面白くなってきている

中国のチャレンジングなIT製品が面白くなってきている

 チープなおかつチャレンジング。だから中国のIT製品は魅力的だ。もっと評価されてもいいと思っている(Google系サービスを解放した外国向けモードがあればなおよし!)。

 他の国も中国に負けじと出してほしいが、中国の勢いに圧倒され、モチベーションが低いのが悩みの種。アジアの国々が変わったIT製品を出せば喜んでレビューしよう。

 もちろん日本メーカーも、もっと無茶をした変わった製品を出して、僕らをワクワクさせてほしい。

筆者の最新著書である「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立」。中華ガジェットに関する歴史にも触れている

筆者の最新著書である「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立」。中華ガジェットに関する歴史にも触れている


山谷剛史(やまやたけし)

著者近影

著者近影

フリーランスライター。中国などアジア地域を中心とした海外IT事情に強い。統計に頼らず現地人の目線で取材する手法で,一般ユーザーにもわかりやすいルポが好評。書籍では「新しい中国人~ネットで団結する若者たち」(ソフトバンク新書)、「日本人が知らない中国インターネット市場」「日本人が知らない中国ネットトレンド2014」(インプレスR&D)を執筆。最新著作は「中国のインターネット史 ワールドワイドウェブからの独立 」(星海社新書)。

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