ワクワクするような
チャレンジングな製品が中国にはある!
さて、日本で注目を集めた製品ではないが、面白い試みの製品がひっそりと、でも続々と登場している。無償でオープンソースのAndroidが普及した結果、中国ではスマートフォンやタブレット以外のさまざまな製品に採用された。
スマートテレビやSTB(セットトップボックス)にとどまらず、それらを載せた電子辞書やゲーム機もリリースされた。
Android搭載の電子辞書は使えない。電子辞書というのは瞬時に起動して調べるからこそ意味がある。Android搭載の電子辞書は、Android搭載だからこそ起動が専用機に比べ遅い。
あまつさえ、一部のコンテンツはクラウドを採用しているから、公衆無線LANのない環境では辞書をひくことすらできない。はっきりいって使えないものだが、その無駄とも無茶ともいえるチャレンジスピリッツにワクワクする。
Androidのゲームをタッチパネルに加えてコントローラーで遊びたいというニーズに応えた、PSVitaのようなポータブルゲーム機もあれば、据置型ゲーム機もある。
ポータブルながら7型、8型クラスという大画面のAndroid搭載のゲーム機もある。さすがに本家に似すぎの製品デザインというのはよくないが、Android搭載ゲーム機が次々と登場する市場は楽しくないだろうか。
スマートフォンの画面が大きくなり、ファブレット化していく中で、あえて風潮に逆行し、徹底的に小さくしたスマートフォンも登場した。イロモノではあるが、そういうものがあってもいいと思うユーザーもいる。さまざまな選択肢をユーザーに与えるのは大いに意味がある。
チープなおかつチャレンジング。だから中国のIT製品は魅力的だ。もっと評価されてもいいと思っている(Google系サービスを解放した外国向けモードがあればなおよし!)。
他の国も中国に負けじと出してほしいが、中国の勢いに圧倒され、モチベーションが低いのが悩みの種。アジアの国々が変わったIT製品を出せば喜んでレビューしよう。
もちろん日本メーカーも、もっと無茶をした変わった製品を出して、僕らをワクワクさせてほしい。
この連載の記事
-
第203回
トピックス
死んだ人をAIを動かすデジタル蘇生が中国で話題! 誰もが「死せる孔明生ける仲達を走らす」時代に!? -
第202回
トピックス
停滞感があった中華スマホだが、生成AIが盛り返しのきっかけになるかも -
第201回
トピックス
ようやく高齢者にスマホが普及し始めた中国 ECで爆買い、そして詐欺のカモにされることも -
第200回
トピックス
世界で台頭する新興中国ガジェットブランド総ざらい 有名になる前に知っておきたい -
第199回
トピックス
中国の寒冷地ではEVは不人気!? スマホは大丈夫? 中国の極寒環境のIT事情 -
第198回
トピックス
世界トップのIoT機器ラインアップを抱えるシャオミ でも来年にはEVに追いやられてしまうかも!? -
第197回
トピックス
中国でiPhoneがピンチ!? すぐには消えないだろうが、脱iPhoneは進むかもしれない -
第196回
トピックス
中国でシェアマッサージチェアが大量導入され、そしてトラブルあれこれ発生 -
第195回
トピックス
中国の真面目版2ちゃんねる「天涯社区」が終了 ネット文化の変化の波に呑まれる -
第194回
トピックス
光るワイヤレスイヤホンから動画ECサイトまで、元アリババの事業部長が取り組む日本での本気ビジネス -
第193回
トピックス
中国は小学校からAI教育!? そこから育った人材がいずれは日本や世界と競争する - この連載の一覧へ