最上位構成はCore i7-4710MQ、16GBメモリー、512GB SSD

最新GTX 960Mの性能は? 10万円の15.6型ノート「m-Book T」

文●エースラッシュ、編集● 鈴木誠史/ASCII.jp

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濃紺のパームレストが印象的な外見デザイン

濃紺でパターンの刻まれた素材に囲まれた、アイソレーションタイプのテンキーつきキーボードを搭載

 「m-Book T」の本体サイズは幅376×奥行き252×高さ34.9mmで、重量は約2.6kgだ。据え置きで使いたいボリューム感だが、重量的には見た目から想像するよりも手軽に動かせる。リビングから自分の部屋へ移動させたい、というような屋内移動なら特に苦労なく、女性でも楽に動かせるはずだ。

 採用している素材は樹脂系で、トップカバーの表面は光沢のある加工が施されている。ぱっと見た時にグレーがかっている印象があるが、よく見るとクリア層の下に格子状のパターンが描かれている。

トップカバーにはつややかな光沢加工を施されている

 パームレストを見るとまた印象が変わる。こちらは立体的に模様が刻み込まれているのだが、目の粗い布地のような印象なのだ。しかもその色は黒でもグレーでもない濃紺で、物珍しさがある。

 ディスプレーはタッチ非対応、光沢のないノングレアタイプ。解像度はフルHD(1920×1080ドット)だ。キーボードもアイソレーションタイプのテンキーつきで、本格的なテキスト入力もしやすい。見映えだけでなく、快適に使えることを重視したい人にピッタリといえるだろう。

本体の厚さは34.9mm。重量は約2.6kgで、見た目から想像するよりも軽い

「GeForce GTX 960M」搭載でゲームや映像編集にも十分対応

 このマシンの大きな特徴は、NVIDIAの最新GPUである「GeForce GTX 960M」を搭載していることだろう。従来から存在する「GeForce GTX 970M」よりも1つ下の性能というポジションだが、その分消費電力を抑えたモデルだ。

 試用機の構成は、CPUにCore i7-4710MQを採用し、16GBのメモリーを搭載したもの。ストレージは512GBのSSDだ。この構成でどれだけの実力があるのかをベンチマークで検証してみた。

 まずWindowsの快適さの指標となる「Windowsエクスペリエンスインデックス」の項目に合わせて、評価プログラム「WinSAT」の結果を紹介すると、「プロセッサ」と「メモリ」の値が「8.1」、「グラフィックス」の値が「5.9」、「ゲーム用グラフィックス」の値が「5.7」、「プライマリハードディスク」の値が「8.15」となった。グラフィックス関連のスコアは、CPU内臓のインテル HD グラフィックス 4600の方で計測されているためそれほど高くないが、全体的なスコアは非常に高いと感じる。

 PCの総合的な性能を評価する「PCMARK 8 HOME CONVENTIONAL 2.0」と、3D処理性能を評価する「3DMark」の結果も悪くない。特に「3DMark」ではハイエンドなゲーミングデスクトップPCには届かないまでも、一般的にゲーミングノートと呼ばれるタイプの製品といい勝負ができるスコアが出ている。

「PCMARK 8 HOME CONVENTIONAL 2.0」の結果

「3DMark」の結果。ゲーミングノート製品に近いスコアが出た

 続いて、GeForce GTX 960Mで「FINAL FANTASY XIV: A Realm Rebornベンチマーク キャラクター編」を実行してみた。「GTX 960M」はゲーム用としては少しライトな使い方を想定したものだが、かなりよい結果が出ている。「最高品質」でも「とても快適」という結果になっており、少々負荷の高いゲームでも快適に遊べることがわかる。

「FINAL FANTASY XIV: A Realm Rebornベンチマーク キャラクター編 最高品質」の結果。負荷の高いゲームでも快適に遊べる

 なお、モバイル用途のモデルではないが、バッテリーテストも行なった。電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で「BBench」を実施してみたところ、2時間28分25秒使うことができた。省電力な設定を選択すれば、ちょっとした外出には対応してくれそうだ。

マウスコンピューター/G-Tune

(次ページ、「全部入りノートとしては、かなりお手頃!」に続く)