シャープは12日、ロボット掃除機「COCOROBO」の新モデル「RX-V95A」を発表した。4月下旬発売予定。
COCOROBOは、人工知能の「ココロエンジン」によるおしゃべりが特徴だが、そのおしゃべりのバリエーションが増加。ゴミを見つけると「ゴミ発見!」、角を掃除する時は「ここは念入りに!」、壁際では「壁際やりまーす!」と言いながら掃除を行なう。
本体の「聞いてランプ」が光っている場合、ボタンを押すと「前回は20分以上お掃除したよ!」(ゴミがいっぱいになったら)「ごみ捨ててね」などと報告も行なう。標準語だけでなく関西弁でのおしゃべりが可能なほか、音声認識機能を備えているので声で操作もできる。あまり声掛けしないと「さみしいよー」としゃべることもある。
このほか、新機種はSDメモリーカードスロットを装備しており、ユーザーが録音した音声との差し替えが可能。録音はPC用ソフトまたはCOCOROBO本体で行なえる。
日本の住宅事情に配慮して掃除性能を強化!
新モデルはこれまで日本住宅の課題とされていた2つの点を重視。1つは部屋の角の綿ゴミ、もう1つは障害物だ。
前者はフローリングに裸足で生活する環境では、綿ゴミが多くなり、その綿ゴミは部屋の隅にたまる傾向にある。だが、従来のロボット掃除機は部屋の隅は掃除できても角はブラシが届かず、綿ゴミが残りがちになる。
そこで新機種は新たに「エアーすみブラシ」という機能を搭載。部屋の角を認識すると本体側面にある開口部から前方に風を送り込み、綿ゴミを飛ばしてブラシで捉える。その際、本体を左右に3回半回転させることで確実にゴミを捉えるようにする。これにより、従来比で約2.6倍のゴミ除去率を実現しているという。
後者は、日本の家屋は狭く、机や椅子といった障害物が多くなりがち。これまではその障害物を避けるように掃除していたが、新モデルは「縦横無じんシステム」という機能を搭載。
障害物が少ない場所は縦横を規則的に折り返して掃除していくが、障害物が多い場所ではランダムに走行。ゴミを検知した個所は8の字走行で繰り返し掃除するほか、机や椅子の脚を検知した場合は、その周囲をぐるっと1周する。
本体は高さが約10%低くなった(約90mm)ほか、駆動車輪のレイアウトを見直すことで20mmの段差の乗り越えも可能。バッテリーの脱着もでき、ユーザーが自分で取り換えられるようになった。
このほか、クローゼット内の衣服に対して本体の動きを停止し、プラズマクラスターを放出する「プラズマクラスターシャワーモード」も新たに搭載する。