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今年も話題のスマホがたくさん発表! MWC 2015レポ 第24回

2015年が勝負、Jollaは第3のOS「Sailfish OS」でOEMを獲得できるか?

2015年03月09日 11時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII.jp

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パートナー戦略を強化中
日本企業ともすでに話し合いを進めている

――パートナー戦略ではEコマースやコンテンツプレイヤーにも呼びかけています。

 Sailsifh OSの差別化として、ホーム画面の横にビジネスパートナーが自分たちのコンテンツを置くことができる”パートナースペース”がある。コンテンツプロバイダーやEコマース企業はここに自分たちのアプリやサービスを載せることができる。

 たとえばDeezer(音楽ストリーミングサービス)がここを利用して自分たちのサービスを展開したとする。ユーザーが有料サービスを利用したら、課金は通信料金と一緒に支払うなどのことが考えられる。

Jollaのカバーコンセプトを利用したハードウェアエコシステムも広がっており、ブースでは取り外しができるキーボード、Angry Birdsのカバーなどがあった

 Eコマース市場は成長している。AppleはAppStore/iTunesというECプラットフォームを持ち、Googleは広告戦略をとる。インドのECサイトSnapdeal(ソフトバンクが出資)、日本の楽天、eBayなどの企業はSailsifh OS Allianceに参加することで大きなメリットを得られるはずだ。

 パートナースペースなら、自分たちのECサービスを遮断されることなくモバイルで展開できる。このようなことから、Eコマース企業はわれわれの重要なターゲットだ(注:取材後、JollaはSnapdealがSailsifh OS Allianceに参加したことを発表している)。

――プレスリリースで日本市場をロシア、中国などと一緒に強調していました。

 現時点では明かせないが、日本企業とSailsish OS 2.0について話をしている。我々は香港にオフィスを持つが、香港の担当者が日本にときどき行っている。

MWCでのJollaブース

Sailfish Secureでセキュリティー強化
欧州ベンダーなのでデータが米国のサーバーに行かない

――MWCでは「Sailfish Secure」も発表しました。なぜセキュリティーなのですか? セキュリティーの懸念が高まっているということでしょうか? 他にもセキュリティーにフォーカスしたプラットフォームがあるが、Sailfish Secureの違いは?

 フィンランドのSSH Communications Securityと提携して安全なSailfish OSを開発することを発表した。SSH Communications Securityは、Scure Shell(SSH)プロトコルを開発した企業で、SSHはオンラインバンキングなど広く普及している。

 Sailfish SecureはSailfish OSと共通部分を持ち、政府、法人、個人をターゲットにする。法人はサービスをカスタマイズして顧客に提供することもできる。すでに政府や法人と話を進めている。

 安全なスマートフォンはほかにもあるが、米国ベースだ。我々は欧州を拠点とする唯一のベンダーでデータが米国のサーバーにいくことはない。これは差別化になる。

 技術面では、セキュアコミュニケーションクライアントを提供し、セキュリティーサービスをOSに統合できる。Androidベースではカスタム開発は難しい。我々はソースコードをすべて開示しているので、深いレベルで統合できる。政府や企業は自分たちが必要としている企業を深いレベルで統合できる。

 また、現在の安全なスマートフォンは高価だ。我々のソフトウェアを利用すれば、コンシューマーでも手に入れることができる価格帯が可能だ。

――今後のフォーカスは?

 これまできちんと計画通りに製品を出してきた。まずは、タブレットの2製品目を第2四半期に出荷する。

 パートナー戦略を積極的に進め、年内にパートナーシップを発表したい。協業により次のSailsifh端末の開発につながると期待している。Jolla登場から1年、パートナーと一緒に新しい端末を開発する準備が整った。

 我々の強みはデバイスの作成を理解していること。我々の戦略は最高レベルのOSを作成し、どのようなことが可能かを見せること。パートナーはこれを利用して、さまざまな国やユーザーセグメントに向けて提供できる。


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