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今年も話題のスマホがたくさん発表! MWC 2015レポ第22回

ZTEがあのスマホ似(?)の「Blade S6」を国内投入、日本市場に注力!

2015年03月06日 21時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII.jp

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 中国ZTEが4月に最新のスマートフォン「ZTE Brade S6」を日本市場で発売する。MWC 2015の会期中に同社の端末部門でアジアおよびCIS地域を統括する張樹民(Zhang Shumin)氏が3月3日、日本のメディア向けに明らかにした。

 同社は日本国内でもB2C戦略を強めており、立ち上がりつつあるSIMフリー端末市場を大きなチャンスと捉えているようだ。張氏が日本のプレス向けに語ったことをまとめたい。

国内でのSIMフリーでのリリースが発表された「ZTE Brade S6」。見た目があのスマホに少し似ている?

昨秋に試験的に販売したLTE対応のSIMフリースマホが好調
日本向けには高性能でデザインに優れた製品を提供

 ZTE Brade S6は同社が1月に発表した最新機種である。オクタコアのSnapdragon 615を搭載し、メインメモリーは2GB、ストレージは16GB。5型IPS液晶を搭載し、カメラはメインが13メガピクセル、フロントは5メガピクセル。Android 5.0を搭載する。

 日本では2014年8月にSIMフリーで発売した「Blade Vec 4G」の後継と位置づけており、同様にSIMフリー端末としてリリース予定だ。張氏はBlade Vec 4Gは「トライ(実験)の位置づけ」だったとし、これが好調だったことで後継機の投入となったようだ。

昨秋に登場し、2万円台で購入できるLTE対応のSIMフリースマホとして話題になった「Blade Vec 4G」

 「日本のユーザーから受け入れられた最大のポイントは、コストパフォーマンスだろう。低価格ながら高性能を実現できた」と分析する。「日本のユーザーがどのようなものを期待しているのかという点でも、得るものが大きかった」と続けた。

 日本市場についての戦略は、「オープンチャンネルを利用してユーザーのニーズを満たす製品を提供していく」と語る。たとえばデザインでは日本や欧州のデザイナーを起用しており、それぞれの市場に合う製品を開発しているという。

日本を含むアジア・旧ソ連圏を統括する張樹民氏。キャリア向けのみならず、一般ユーザーへの取り組みも今後進める

 製品面では、日本では性能への要求が高いことからハイスペックでデザイン性に優れた端末になるとした。一例として、日本のユーザーは大容量のデータを共有することが多いことから、Wi-Fi経由のPtoPアプリ共有「LiveShare」を開発したという。同アプリはiPhone向けにも公開する。ブランディングも強化し、クチコミ、Googleとの提携などを活用していく。また、米国で成功しているスポーツチームへのスポンサーに言及し、日本でも同様の取り組みを考えていることを示唆した。

Brade S6の背面。ちなみに海外では、5.5型のBlade S6 Luxなるモデルも用意されている

キャリア向けのデータ端末、キッズ向け端末ではおなじみ
今度は直接日本のコンシューマーにどうアピールする?

 これらの動きは、日本でのB2Cへのフォーカスを意味する。ZTEはこれまでB2Bとしてキャリア向けにデータ端末やキッズ向け端末を提供してきたが、今後はキャリア向けのB2Bとコンシューマー向けのB2Cの両方を平行して進めていくという。

 この背景について、日本法人設立から7年を迎えB2Bビジネスが安定してきたことと、地元中国市場の成熟により「B2Cをこなす実力レベルに達した」と張氏は語る。日本市場にフォーカスする意義については、「日本は世界のショーケース。ここでZTEの実力をみせたい」と述べた。日本で試した最新技術をグローバルに展開する“日本発”もありうるという。

 グローバル市場では地元の中国のほかに、北米、そして日本に大きなフォーカスを置く。世界19ヵ所に拠点を持ち、カナダではBlackBerryのセキュリティチームを取得したという。方向性としては、ミッドレンジ以上を強化していく。2015年は世界で6000万台を目標としており、中国を除くアジアパシフィック市場では現在のシェア1.8%を3%に高めるという目標を掲げる。

 製品戦略は、セキュリテイー、音声、カメラなどの”Fun”(楽しい)の3つが柱となる。セキュリティーについては、眼球の静脈認識によるロック解除技術を取り入れた「Grand S3」を紹介した。

 音声は大きなフォーカス分野としており、Siriのような検索目的にとどまらず、「携帯電話の基本的な操作を音声で行うようにしていく」とのことだ。電話をかける、電話帳を開く、カメラの起動などを音声により操作可能にしていく。自転車など両手がつかえない状況が増えていること、画面が大きくなり片手操作が難しい場合があること、端末の機能が複雑になっていること、さらにはスマートホームなどのトレンドから、「音声は今後3年で重要なインターフェイスになる」と張氏は予想する。

 このようなことから音声分野への投資を強めており、現在売上の10%を注いでいるという研究開発費の多くが音声分野だという。特許も多く出願しているとのこと。昨年は「Smart Voice Alliance」を立ち上げており、Nuanceなどの音声技術ベンダーが参加していると報告する。

 操作では音声のほか、Blade S6の特徴であるジェスチャーにも触れた。端末を2回振るとフラッシュライトがつく、などで10種類のジェスチャーを用意、ユーザーが機能を割り当てられる。

 シェアの面だけで見ると、ZTEは必ずしも良好とはいえない。IDCの直近のデータでは世界上位5社からは脱落し、5位のXiaomi、6位LGの後塵を拝した。大きな要因としてXiaomiの躍進があるが、張氏は「台数は多いが利益率が低い企業がある」と暗にXiaomiを指し、低価格戦略は持続性がないとの見解を示した。


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