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パーツ換装でMac Pro(Mid 2012)を徹底パワーアップ!

2015年03月07日 12時00分更新

文● 藤田 忠

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ドキドキしながらYosemiteへ移行

 まずは、2.5インチドライブをPCI Express接続に変換するキットApricorn「Velocity Solo x2」経由で使っているSamsung「SSD 840 Pro」のOSを、Mavericks(10.9)からYosemite(10.10)にアップグレード。

 その後、「XP941」を接続してクリーンインストール→TimeMachine(OSアップグレード後のデータ)からアプリや各種データを移行することにした。

 標準構成からかけ離れている我がMac Pro改でのOSアップグレードはいつもドキドキなのだが、Yosemiteで不安が現実になり、アップグレード中の再起動でグレー画面のママに……。

 USB 3.0カードを取り外したり、セーフモードで起動したりといろいろ試したのだが、結局、電源を入れていなかったサブディスプレーがメインとして認識、そちらでOSインストールは粛々と進んでいたというオチだった。

何度も強制終了をしたわりには、Yosemiteへのアップグレードは成功。動作しないアプリがあったり、プラグインの再インストールが必要だったりと、それなりに面倒はあったが、とりあえず普段使いはおおむね問題なし。簡素化された各種アイコンも慣れれば悪くない

サクッと認識、Yosemiteのインストールに成功

 続いてはPCI Express×4インターフェースに変換した「XP941」をApricorn「Velocity Solo x2」と入れ替え。作成しておいたYosemiteのインストール用USBメモリーから起動して作業したが、SSDは外付けとしてすんなり認識し、インストールも正常に完了。

 さっそくMac OSの定番ディスクベンチマークアプリ「Blackmagic Disk Speed Test」を実行すると、シーケンシャルリード1094.8MB/s、シーケンシャルライト804.2MB/sと、Windows環境下と同レベルのパフォーマンスを発揮した。

XP941+M2P4A V1.0は、外付けドライブとして認識された。ちなみに外付けデバイスにはBoot Campでインストールできないので要注意

Trim機能はアップル純正品ではないため無効になってしまう。なお、サードパーティ製SSDをMacで使用する際にTrimを有効化する定番ツールのCindori Software「Trim Enabler」は、Yosemiteに対応済みなので導入するのもアリ

XP941(左)とSSD 840 Pro(右)の「Blackmagic Disk Speed Test」。爆速化大成功だ

Yosemiteの新機能に対応させたいが……

 次なるカスタマイズとして思いついたのがBluetooth 4.0化だ。Yosemiteで実装された新機能でありながら、Mac ProはLate 2013以降でないと利用できない、iOSデバイスとの間での「Instant Hotspot」、「Handoff」、「AirDrop」を使えるようするためだ。

 iPadユーザーとしてはかなり切実だったりするのだが、各機能対応をうたうUSB接続のBluetoothドングルなどは未発売(非公式なら方法はあるが)。

システム情報のBluetooth項目で「Instant Hotspot」と「Handoff」が非対応になっている

 いろいろ調べると、iMacやMacBook Proなどに搭載されているアップル純正の11ac無線LAN+Bluetooth 4.0ボードの「BCM94360CD」などで成功している例を発見。

 確かにeBayから純正ボードをPCI Expressインターフェースに変換するコレ(Hackintosh向け?)などを購入して搭載すればできそうなのだが、問題になるのが日本国内で使用する無線機器(Bluetoothも含む)に必須な技術基準適合証明、認定のいわゆる“技適”の壁。

 技適を取っている日本向けの「BCM94360CD」が手に入れば大丈夫かな~とも思い、いろいろ探すも流通しているのは、米国仕様の製品ばかりで、今回は見送ることにした。

eBayでみつけたiMac(Late 2013)に搭載されている11ac無線LAN+Bluetooth 4.0ボード「BCM94360CD」をPCI Expressインターフェースに変換するボードだ

 Mac Proに限らず、結構な機種が非対応なので、アップルさんどうにかしてくれませんかね~。

Handoffなどを利用できる機種

  • Mac Pro (Late 2013)以降
  • iMac (Late 2012)以降
  • Mac mini (Mid 2012)以降
  • MacBook Pro (Mid 2012)以降
  • MacBook Air (Mid 2012)以降

 iPhoneにかかってきた電話をMac上で通知、受けられるFaceTimeの機能は、Bluetooth 4.0化していなくとも利用できる。

 正直、この機能も使えなかったらOS X Yosemiteの魅力っていったいどこ? と思わずにはいられなかったのでひと安心(プレビューの強化や、ファイル名の一括変更など、使うとわかる魅力もいっぱいある)。

 iPhoneをマナーモードにしていたり、ヘッドホンで音楽や映画鑑賞していたりするときでも、着信がわかるのはかなり便利なのでオススメだ。

(→次ページヘ続く 「最新ビデオカードは動作するか?」)

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