こだわりは箱にも表れている
ASUSが2月13日に発表した着脱式のノートPC「TransBook Chi」シリーズには、12.5型「TransBook T300Chi」、10.1型「TransBook T100Chi」、8.9型「TransBook T90Chi」の3タイプのディスプレーサイズが用意されています。
今回は12.5型のTransBook T300Chiのうち、上位モデルとなるWQHD(2560×1440ドット)でCore M5Y71(1.20GHz)搭載の「T300CHI-5Y71」を開封してみます。
外箱はこんな感じ。
硬質な紙でできた、立派な化粧箱に入っています。
化粧箱を開けると、すぐにTransBook Chi 300。付属品は、ACアダプター、USB→microUSB変換アダプター、microUSBケーブル、ケーブル・タイ(ケーブルをまとめる結束バンド)、クリーニングクロス、各種マニュアル。付属品類の収め方にもこだわりを感じます。
深い色味とサラサラとした手触り
つや消しのダークブルーに、ダイヤモンドカットされたエッジ部分のきらめきがよく映えます。サラサラとして手触りはいいですが、指紋はすこし目立ちやすいかもしれません。
重量はおよそ1.42kg。12.5型のUltrabookと考えると、標準か、標準よりやや重めといったところでしょうか。T300Chiの最厚部はおよそ16.5mmなのですが、全体的に傾斜がかっていて、端の部分は6mmにも満たないので、実寸以上に薄く見えます。このため見た目から想像するよりは重く感じますが、持ち歩くのはそれほど苦にならないでしょう。筐体はアルミブロックから削り出しているので、堅牢性も期待できます。
着脱式なのに、それを意識させない
Chiの大きな魅力のひとつは、着脱部のデザインがとてもシンプルなところ。タブレットユニット下部の細い穴に、キーボードユニット側のマグネットを差し込むようにして固定するので、装着している状態だと、一見外れることは分からず、かつ、タブレットとして使う際はピュアタブレットにしか見えません。ちなみに、タブレット部のみだと、重量は720gです。
キーボードとタブレットをBluetoothで接続する仕様なので、取り外して、タブレットとキーボードを離して使うことも可能。色々なシーンでの、色々な使用法を考えてみたくなる製品です。
2in1のWindowsマシンとして、相当に完成度が高い
競合になりそうな着脱式のWindowsマシンには、東芝の「dynabook KIRA L93」や富士通の「ARROWS Tab」シリーズ、ヒューレット・パッカードの「HP Pavilion x2 10」、NECパーソナルコンピューターの「LaVie U」シリーズ、それこそSurface Pro 3まで本当に様々あり、どの製品も「タブレットとしても使える」以外の魅力を持っていますが、T300Chiの大きな魅力は、装着状態だと「見た目のすぐれたUltrabook」、外した状態だと「上質なピュアタブレット」にしか見えないところだと考えます。
価格はオープンプライスで、実売価格は15万1000円前後。10.1型のT100Chiはおよそ1.08kgと、また一段と軽いので、アウトドア専用で使うならT100Chiもおすすめ(プロセッサーは、Atom Z3775となりますが)です。業種にもよりますが、12.5型ならオフィスで常用するのにもほどよい大きさなので、オフィスでも使えて、外にも持ち出せる2in1 Windowsマシンとしては、T300Chiはいい選択肢だと思います。