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2015年の転換期、メーカーはパソコン市場をこう考えている 第7回

今年もユニークな製品が登場?

1月から新製品続々! 2015年のデルはこう攻める

2015年03月07日 12時00分更新

文● 松野/ASCII.jp

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担当者に訊く、デル製品の選び方

インタビューはデル本社で実施。会議室にはデルのPCやタブレットがズラリ

 ――コンシューマー向けだけでも、かなり豊富な製品ラインアップを揃えられているのが御社の特徴だと思います。ユーザーの目線で見た時に、「こんな人にはこのPCがオススメ!」というような指針はありますか?

塚本 「(机の上の製品群を見ながら)見ていただくと分かるように、モデルによってかなり形状も違います。この状態だとどれをお買い上げいただけばいいか、正直分からないかと思うんですけれども(笑)。

 ただ、お客様がPCを使う目的は人によって大きく異なります。大ざっぱに言うと、たとえばALIENWAREをビジネスパーソンやクリエイターの方が選ぶかと言ったら、多分選ばないですよね。オンラインゲームなどの負荷が高いゲームをされる方は、高いスペックがないとゲームに没頭できないわけです。そういう人にはALIENWAREが圧倒的にオススメできます。

狭額設計により、11型サイズで13型ディスプレーを搭載した「XPS 13」。側面のバッテリーインジケーターが久々に復活しており、好評とのこと

 それ以外のノートPCやデスクトップに関してですが、例えばXPS 13やInspiron 15 7000は、CPUやメモリーなど、かなり性能が高いものだけを選択して日本の市場に投入しています。この2機種は、特に写真や動画の編集を目的とされている方におすすめしているんです。写真を入れておく媒体が欲しいとか、その場で写ったものを見たり共有したいという要望を持っていらっしゃる、たとえば写真旅行などされる方に対して、写真・動画編集に耐えられるスペックで、こうしたモバイル性の高いものを提供しているんですね。こちらの製品群に関しては、現在はGraphic Proシリーズと銘打って販売しています。アドビシステムズのPhotoshop Elementsも標準で付属しており、コストも含めていいものがお出しできていると思います」

GPUにRadeon R7 M270を採用した写真・動画編集向けモデル「Inspiron 15 7000」。最上位モデルは16GBものメモリー容量を搭載する。

――実際に触らせていただいたのですが、取材でPCを持ち歩き、写真も撮るような記者・ライターにも便利なPCだという印象を受けました。Inspiron 15 7000の最上位モデルはメモリーが16GBと、かなり大きな容量になっていますね。

塚本 「そうですね。市場を見ていただいても、現在主流になっているのは4GBだと思いますが、Graphic Proシリーズに関しては、原則的に8GB以上のメモリーを採用しています。写真・動画の編集作業の際、データをメモリー上に展開して処理することになりますので、容量を大きく取っているんです。ノートPCでは最大16GB、デスクトップモデルでは32GBにもなるので、一部の方はオーバースペックだと思われるかもしれないんですが(笑)、それでも上位構成は人気があります。各シリーズの『7000』番台は、筐体の素材やバックライトキーボードなど、細かなところでプレミアム感を感じていただけると思いますね」

――コンシューマー向けでメインに展開する製品は「XPS 13」になるのでしょうか。

コードレスパソコンシリーズはコストパフォーマンスと余裕のあるバッテリー駆動時間が魅力。「Inspiron 14 3000」はオシャレな赤の天板も用意し、特に人気があるとのこと

塚本 「やはり上位機種になりますと価格も上がってきますので、必ずしもそうとは言えません。動画編集をしたい方は機材にも投資される傾向がありますが、人数的に多いわけではないんです。

 コストパフォーマンスを重視される一般ユーザーの方に一番お買い上げいただいているのは、昨年から販売している『Inspiron 14 3000』です。家電量販店では15型の据え置きノートを中心に見られる方が多いと思うのですが、実際は15型だと、家の中で持ち運ぼうとしたときにけっこう大変ですよね。Inspiron 14 3000は14インチですが、1インチ違うだけでサイズも重さもかなり変わってきますし、バッテリーも最低6時間以上駆動するものを搭載していますから、電源コードごと持ち歩く必要もありません。気軽に使っていただけるのはこちらのモデルです」

――コードレスパソコンシリーズですね。クラムシェル型のほかに、2in1モデルもラインアップされていますが。

2in1タイプは学生に人気で、サブPCとしての需要も大きいという

 塚本 「2in1モデルは、例えば学生の方など、よりPCを外へ持ち出したい方に人気があります。今のお子さんはスマホに慣れていらっしゃるので、タッチに対応している部分で使いやすいとか、レポートを書くときはキーボードがないと困るという部分で、ニーズにマッチしているんですね。ディスプレーの視野角も広いので、お友達と一緒に画面を見てもらうこともできますし。サイズは11型のほかに、少し大きめの13型も用意しています。13型は、メインのPCはあるけど、家でもう一台という人にお求めいただいくことが多い印象です」

――先ほども少しお伺いしたのですが、2014年のALIENWAREはユニークな製品がいくつかリリースされていますね。今年も期待しているユーザーは多いと思うのですが。

塚本 「昨年も売り上げのほうはかなり好調でしたし、特徴的な製品を出すことでより多くのお客様にALIENWAREを知っていただけたのは大きかったと思います。今年もゲーミングPCに興味を持っていただけるような製品を投入し、ALIENWAREをお使いいただければなと思っています」

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