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スモールビジネスに翼を授けるNOWing SERVER 第3回

カミクボ、大型案件を前にIT武装に悩む会社を救え!

看板会社が悩むAccess DBの移行先はNASか?サーバーか?

2015年03月11日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp 

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あえて顧客の希望とは異なる選択肢を提案!

 こう考えたカミクボは、会社の検証環境に無償版でのSQL Server Expressを導入し、Access DBをインポートしてみた。ガチなSEだった前職での経験もあり、商品は自分で必ず触り、エンジニアといっしょに検証するのがカミクボ流。ビューやソートなどを実際に試し、性能面を検証した後、SQL Serverでのシステム構築を提案することにした。見積もりとシステム構成を作成した後、さっそくナカムラサインに再訪問することにした。

シオカワ課長:NASの導入プランは決まったかね?

カミクボ:いいえ。今回はあえてNOWing SERVERをサーバーとして導入した、SQL Serverでのシステム構築を提案させていただきます。ですから、今回はNASは使いません。

シオカワ課長:なぜNASではないのか、教えてもらえるかな?

カミクボ:確かに最新のNASはきわめて高機能で、ファイル共有やデータ保護はもちろん、WebやFTPサーバー、モバイルアクセスなども利用できます。用途が決まっているのであれば、汎用サーバーよりもスピーディにシステムを導入できるんです。でも、今回はAccess DBをSQL Serverというサーバー型のデータベースに移行し、データの保護や性能面で万全を期した方が、将来的に御社のためになると思いました。SQL ServerのデータベースをNOWing SERVER上に構築し、LAN内のPCにあるAccessから使うことを提案します。

シオカワ課長:Accessのファイル共有とどこが違うのかな?

カミクボ:確かにAccessは使いやすいのですが、あくまで個人ユーザーが使うデータベースです。その点、SQL Serverは複数ユーザーの利用を前提としているので、別の人が同時にデータを編集しても、サーバーの障害が起こっても、データの一貫性が保証されます。

汎用サーバーならではのSQL Serverの搭載、Accessとの連携は大きなメリット!

シオカワ課長:確かに関係者も多くなるので、そういったシステムは必要だろうな。

カミクボ:はい。あと、弊社で実際に検証もしてみたのですが、やはりファイル共有だと性能が出ません。NASのCPUは価格重視で、ARMやAtomが使われているので、インテルXeonを用いたNOWing SERVERには歯が立ちません。なによりアクセスログの管理がきちんとできるので、セキュリティ面でも安心です。

シオカワ課長:それは重要だな。でも、データベースはともかくファイルサーバーとしても使いたいのだが、NOWing SERVERはうまく使えるだろうか?

カミクボ:もちろんです。NOWing SERVERにはスモールビジネス向けの「Windows Server 2012 Essential」が搭載されているので、使い勝手は申し分ありません。画面キャプチャで説明しますが、ファイル共有やバックアップの設定も容易です。また、リモートアクセス機能もあるので、外部からデータベースを参照することも可能です。

ファイル共有もGUIで容易に設定可能! WebブラウザベースのNASとは違う使い勝手のよさ

シオカワ課長:わかった。今回はカミクボ君の提案に載ろう。提案書と見積もりは社長に諮ってみるから、スケジュールを出してくれたまえ。

カミクボ:ありがとうございます!

 ということで、カミクボの提案は今回も顧客の要望を満たしたようだ。Access DBをSQL Serverに移行し、複数ユーザー・大量件数でもきちんとさばけるようシステムを整備したナカムラサインは、大型案件も難なくこなすことができた。今では同様の大量受注の提案も来ており、先を見据えたITシステムの構築がきちんと実ったとシオカワ課長もかなり満足しているという。

 NASの進化は著しいが、どうしても汎用サーバーでは難しい案件も多い。適材適所の商材提案をしたカミクボに、お客さんもきちんと納得がいったようだ。

 カミクボの挑戦はまだまだ続く!

スモールビジネスを救うNOWing SERVERの詳細はこちら

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