富士通テンは3月3日、車両の周囲360度の俯瞰映像をカーナビゲーションなどの画面に表示して周囲を確認できる製品「マルチアングルビジョン」にて、車体を透視して車外を見たような表示のモードを追加したと発表した。
従来の車を外から見下ろした表示に加え、ドライバーの視線で車体やシートなどの車両部品を透過した状態で確認できるため、障害物をより大きな表示で確認できるように。これにより、車を発進させる際の周囲の安全確認を一層サポートするとしている。
マルチアングルビジョンは、車両の前後および左右ドアミラーの4カ所に取り付けたカメラで撮影した映像を合成して、車両周囲360度の立体的俯瞰映像と、3次元CGで描画した車両の画像をカーナビゲーションなどの画面に表示する。似たタイプに、カメラ映像を平面形状に画像変換して映像を貼り合わせ、上空から車両周辺を見下ろすタイプの製品もある。だが本製品は、周囲の風景を含めた立体的な俯瞰映像を生成して表示でき、さらに視点を変えることも可能という。