高橋暁子の「意外と知らない!? 業界ランキング」 第34回

躍進したのはInstagram、日本ではLINEが急増

ソーシャルメディアシェア早わかり～2015更新版

『そういえば、あの業界のシェアは結局どこが一番多いんだっけ……？』
そんな疑問を抱いたことがあるすべてのビジネスマンに捧ぐ連載。仕事でも利用できる業界ランキングや業界地図を私、高橋暁子が手っ取り早く紹介します。＜連載目次＞

大手SNSの月間アクティブユーザー数（MAU）
	サービス名	MAU
1	Facebook	13億9000万
2	YouTube	10億以上
3	Google＋	5億4000万
4	Instagram	3億
5	Twitter	2億7100万
6	LINE	1億8100万

日本ではLINE＞Twitter＞Facebook

　気付けば当連載も2年目に突入してしばらく経つ。そこで、連載第1回で取り上げたソーシャルメディアのシェア最新版を見てみたい。1年経った各SNSのユーザー数や利用状況に、一体どんな変化があったのだろうか。

　ICT総研による「2014年度SNS利用動向に関する調査」によると、2013年末の国内ネットユーザーは推定9736万人であり、SNSユーザー数はそのうちの56.4％にあたる5487万人だった。2014年末には6023万人に達すると推定されている。

　ICT総研が2014年7月に実施したアンケート調査では、アンケート対象者のうち64.9％がSNSや通話・メールアプリを利用していると回答。サービスの利用率は、LINEが47.6％でトップ。続いてTwitterが41.9％、Facebookが39.9％、mixiが19.7％、Skypeが18.8％、Google＋が16.1％となった。日本でのSNSは、LINEがトップであり、TwitterとFacebookを加えた3つが三強ということになる。

　第1回で紹介した、日経リサーチによる「ソーシャルメディアユーザー調査2012」の定量調査結果を振り返ると、日本におけるSNSの利用率は、Facebookが66.9％、Twitterが58.7％、mixiは42.9％、LINEは38.0％だった。比べると、LINEの利用率急増が目立つ。

大手SNSの月間アクティブユーザー数は？
FacebookとYouTubeがケタ違い！

　ここからは、日本で代表的なSNSの最新ユーザー数を見ていこう。

Facebook
Facebookの発表によると、2014年12月31日現在の月間アクティブユーザー数（MAU）は13億9000万であり、前年比13％増だった。なお、2013年9月に開催されたad:tech TOKYOにおけるFacebook Japan代表取締役 岩下充志氏の発言によれば、日本の月間アクティブユーザー数は推定2100万だという。

Twitter
Twitterの発表によると、執筆時点での月間アクティブユーザー数は2億7100万であり、1日平均5億ツイートだという。なお、2014年の平均月間アクティブユーザー数は2億8800万ということなので、減少傾向にあるようだ。なお、日本のPCでの月間ユニークユーザー数は、2013年10月のコムスコア社調査によると推定2175万。

LINE
LINEの2015年4～9月期媒体資料によると、LINEの月間アクティブユーザー数は1億8100万以上であり、日本・台湾・タイという上位3ヵ国の月間アクティブユーザーは9200万以上。なお、日本国内登録者数は5800万以上と、日本の人口の45.7％が登録していることになり、そのうち毎日利用しているユーザーが63.6％に上るという。

　なおLINEは、2014年10月時点で「世界のLINE登録者数は5億6000万」と発表していたが、この時点での月間アクティブユーザー数は1億7000万であった。その後は他のサービスの指標にならい、登録者数ではなく月間アクティブユーザー数を公開するようになっている。

YouTube
YouTubeによると、YouTubeのユーザー数は10億以上。1日当たりの動画視聴時間は数億時間、視聴回数は数十億回に上るという。各月の動画視聴時間は前年比50％増と順調に増えている。

Google＋
Google公式ブログによると、Google＋の全世界での月間アクティブユーザー数は5億4000万。ただしこれは、ウェブページから「+1」（Facebookのいいね！にあたるもの）をクリックしただけのユーザーも含む数字のようだ。なお、全世界で実際にGoogle＋のストリームを開くユーザーは3億であり、こちらのほうが実感値として近いかもしれない。

Instagram
Instagramの公式ブログによると、Instagramの月間アクティブユーザー数は3億。毎日7000万人がこのサービスを通じて写真を共有しており、共有されている写真の総数は300億枚に上るという。