Core MでファンレスとなったThinkPad Helix
── ThinkPad Helixについて聞きます。CPUがCore Mに変更され、内容も一新されていますね。
土居 もっとも大きな変更点はファンレスになったことです。CPUはIvy Bridgeから世代が2つとんで、Core Mになりました。パフォーマンスの向上に加えて、消費電力も低減していますし、指紋認証を備え、USB端子の配置もより使いやすいものに変えています。
バッテリーを内蔵した「ウルトラブック プロ キーボード」に加えて、ThinkPad 10と同様に上に乗せて使うタイプのキーボードも用意しています。キーボードと一緒に持ち運んでも軽量化できるという点がメリットになりますね。
── Helixの画面サイズは11.6型です。10.1型でより軽量のThinkPad 10とのすみわけはどう考えていますか?
土居 CPUがBroadwell-Y(Core M)となり、PCIe接続のSSDが選べるので、性能面でメリットがありますし、発表会でも紹介したように、3画面のマルチディスプレーがストレスなく実現できるようになっています。Atomは3画面に対応しませんし、eMMCタイプのストレージと比べて性能の高さが実感できると思います。
── Helixは同梱のACアダプターが36Wタイプとなり、本体の電源端子の形状も従来より小型化していますが、実は使用するアダプターによってパフォーマンスが異なるそうですね。
土居 はい。ThinkPad 10と同時期に発表した、ThinkPad Tablet Dockと組み合わせることで、より高いパフォーマンスが得られる設計となっています。ThinkPad Helixの消費電力は通常4.5Wですが、Dockと組み合わせることで、6Wまで動作電力が上がるので、そのぶん性能面で有利となります。
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