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パッチパネルや自動運用ソフト、アプライアンスなど5種類を投入

NCLC、SDNのネットワーク自動構築アプリを自社開発

2015年02月26日 14時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

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 エヌ・シー・エル・コミュニケーション(以下 NCLC)は、OpenFlowに対応した自社開発SDNアプリケーションの販売を開始する。これまでのSDNインテグレーションで培ってきた技術を投入し、ソフトウェアによるネットワーク定義を実現できるSDNの特性を活かしたアプリケーション群を販売。SDNで簡易に導入し、低価格で商用サポートを提供できるという。

インテリジェント・パッチパネル「vPatch」
物理的なパッチパネルの結線を、ダイナミックにリモートから変更可能なインテリジェントなパッチパネル環境を提供。従来、パッチケーブル(光ファイバーケーブル、ツイストペアケーブル)の変更で実現していたネットワーク結線変更をSDNの制御部であるNCLC製「OpenFlowコントローラ タイプR」からの命令(設定ファイル)で、簡単・確実に結線変更を実行することが可能になる。
インテリジェント・パッチパネル・プロフェッショナル「vPatch 2」
「vPatch 2」は、「vPatch」の設定ファイルをCLI化し、操作性を向上させている。また、パケットベース制御の特徴を活かし、通信データの統計情報収集機能や不要な通信を排除するフィルタリング機能や特定通信データを任意のポートへ複製するTAP機能を搭載。キャプチャ装置等の通信経路に存在しないデバイスへ指定したすべてのパケットを複製転送することが可能だ。
アプライアンス型OpenFlowコントローラ「OFC-VP1」、「OFC-VP2」
「vPatch」と「vPatch 2」を動作させるSDN制御部はサーバー上で動作させることが可能だが、OFC-VPシリーズは、より簡単な導入を実現するアプライアンス製品。パッチパネル部であるネットワークスイッチを集線するポートとSDN制御部が一体となり、インストールの手間が省け、機器交換時の時間を大幅に削減できるという。
L2ネットワーク自動運用SDNソフトウェア 「SDN L2Manager」
「SDN L2Manager」は、ネットワーク機器設定からネットワーク機器障害時の経路復旧、交換時の設定追加までネットワークの専門知識がないユーザでも簡単にネットワーク機器の導入・運用が可能なL2ネットワークの自動構築・運用ソフトウェア。接続されたネットワーク機器は相互に通信し、SDN制御部であるNCLC製「OpenFlowコントローラ タイプV」が構成情報を把握する。デスクトップPCやサーバー間の経路上に複数の経路が存在する場合でも最短通信経路を自動的に検出し、通信を開始する。
L3ネットワーク自動運用SDNソフトウェア 「SDN L3Manager」
「SDN L2Manager」の全機能にルーティング機能とマルチセグメント制御機能を追加した中・大規模ネットワーク向けSDNアプリケーション。ネットワークスイッチはOpenFlowプロトコル1.3を実装したネットワークスイッチを利用できる。現在は、米国Pica8社のベアメタルスイッチ対応OSである「PicOS」搭載機器を動作保証しているが、今後、対応スイッチを増やす予定とのこと。

 各製品は、ユーザーの要望に応じた有償でのカスタマイズも可能。ソースコードも同梱致しているので、今後SDNアプリケーションやサービス提供をするベンダーや自社開発能力を持つエンドユーザが自らカスタマイズを施せるという。

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