後輪には回生充電機能も搭載
また、後輪ブレーキをかけると自動で前輪のモーターにアシストブレーキがかかり、強くレバーを握らなくてもブレーキが効くようになっている。後輪ブレーキの際には、ブレーキ時のエネルギーを電力に換える回生充電にも対応している。
自転車を乗るに当たってやっぱり転倒はつきもの。マンホールの上を走行してスリップしたり、ちょっとした溝で転けそうになったりとした人も多いはず。アルベルトeでは、そういった路面の急な変化によって前輪が空転を検知した時点でアシストをカットしてスリップを回避する機構が備わっている。これは、通学用に最適化しているアルベルトeならではだろう。
ギアを重くしてもグイグイ加速
坂道が気持ちよすぎる!
モーターがアシストしてくれる速度は時速24kmまで。信号などでストップ・アンド・ゴーが多くなりがちな街中では大いに力を振るってくれる。ただ、平地の巡航状態だとこのくらいまでは意外に速度が出るので、25km以上のスピードになると重量のある自転車になってしまう。
という訳で、やっぱり電動アシスト自転車の力を最大限に発揮できるのは坂道。ギアを1番重くしているにも関わらず、平地のような漕ぎ出しができるのが最高に気持ちが良い。モーターがアシストしてくれるので軽いギアに変える必要がまったくなく、アルベルトeのレビュー中は常にギアを1番重くしていた。こればっかりはロードバイクなどのスポーツ自転車でも味わえない快感だ。アシスト機能のオン/オフを動画で撮影したのでご覧いただきたい。
アシスト機能オンの坂道
アシスト機能オフの坂道
回生充電は良いけど
後輪ブレーキの効きはちょっと甘めの印象
アルベルトeは後輪ブレーキで回生充電を行なうので、速度を制動するときに前輪ブレーキではなく、後輪ブレーキを使用するようにすると効率が良い。一般的に後輪ブレーキはタイヤをロックして急制動をかけやすいのだが、回生充電機構が備わっているためか、若干ながら後輪ブレーキの効きが甘い感じがした。これに関しては前輪ブレーキと併用して慣れるしかないだろう。
実を言えば筆者は電動アシスト自転車を乗ったのは初めてだった。これまでは別に自転車に電動力を必要ないとまで思っていたが、今回の試乗でその気持ちはあっさりと裏返ってしまった。普段ならぜえぜえ言いながら坂道を登るところを電気の力でグイグイと加速してくれるのは気持ちがいい。チェーンではなくベルトドライブなので面倒な注油などといったメンテナンスの手間もない。電動アシスト自転車なので3段変速で26インチモデルで実売11万9800円(税別)、5段変速の27インチモデルだと12万1800円(税別)と少々お高いが、もったいぶらずに乗り倒す通学・通勤用自転車としては最適だ。