シャープは2月25日、知的財産高等裁判所の判決で「IGZO」の商標登録が無効となる判決が出たと発表した。
これはシャープがスマホやパソコン、液晶テレビなどに対する商標として「IGZO」の商標登録申請を行っていたことに対し、独立行政法人(独法)の科学技術振興機構(JST)が無効審判を申し立てていたもの。
IGZOパネルといえばシャープの液晶パネルという印象があるが、IGZOはインジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)、酸素(O)からなるアモルファス半導体。IGZOの特許は、無効審判を申し立てた科学技術振興機構が管理している。シャープはIGZOの量産に初めて成功した企業だが、科学技術振興機構からライセンス契約を受けて生産している立場だ。
商標登録無効となったのはアルファベットを並べた「IGZO」の文字列自体。シャープの“IGZOロゴ”や「イグゾー」、「イグゾーパネル」の登録商標、および携帯用電子ゲーム機における「IGZO」商標は、今回の裁判には含まれていない。
またこの判決についてシャープは、「判決文の内容を精査した上で、 最高裁への上告等を含め適切に対処してまいります」としている。
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