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マイクロソフト・トゥディ 第132回

柳沢慎吾ポリス、新宿で大捜査!? - 「古いパソコンのイライラあばよ!」

2015年02月19日 23時00分更新

文● 大河原克行、編集●ハイサイ比嘉/ASCII.jp

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「古いパソコンのイライラあばよ!
〜最新パソコンに買い替えてイライラから抜け出そう〜」

全国3000店舗で配布する「イライラ撲滅事件リーフレット」

 今回の春商戦向けキャンペーン「古いパソコンのイライラあばよ!〜最新パソコンに買い替えてイライラから抜け出そう〜」は、起動時間やシャットダウンに時間がかかり、データコピーにも時間がかかるという不便を感じているものの、「しかたがないので待っている」といった人たちに対するメッセージが中心となる。

 「動画が観たいのに、クルクルくるくる回って止まってしまう」「写真を整理するためにコピーしたら、遅くて進まない」「そもそも起動から遅い」「ノートパソコンという割には、結構重い」「今朝、充電したのにもうバッテリー切れ」といった「5つのイライラあるある」を解決するには、最新パソコンへの買い替えが最適であることを示した「イライラ撲滅事件リーフレット」を全国3000店舗で配布。さらに、柳沢慎吾ポリスを起用した告知をウェブなどを通じて行っていく。

 日本マイクロソフトWindows本部本部長の三上智子氏は、「Windows 8.1搭載パソコンは、高速スタートアップ機能により13秒で起動する。それに対して、Windows 7の起動時間はその2.5倍、Windows Vistaの起動時間は2.9倍、Windows XPでは3.3倍もかかる。

 さらにファイルコピー時間では、数100枚の写真のコピーにおいて、Windows 7では2.3倍、数GBまでの複数動画のコピーでは、Windows 7では3.3倍の時間がかかる」などと具体的な数字を示しながら、Windows 8.1搭載パソコンではイライラがなくなることを訴える。

 「メディアプレーヤーで4K動画を再生している際のCPU使用率は、Windows 7搭載パソコンでは、ほぼ一杯となる大きな負荷がかかっているのに対して、Windows 8.1搭載パソコンではまだ余力がある。動画を観ながら、他の作業もできる」とも語った。

リーフレットでは、イライラの要因を指摘し、その対策として新たなパソコンの購入を勧める

キャンペーンに隠されたメッセージ

 実は、今回のキャンペーンには表に出ていない隠れたメッセージがある。

 それは、次期OSである「Windows 10」発売を半年前に控えていながらも、今こそパソコンを買い替えるべきというメッセージだ。

 ヨドバシカメラ新宿西口本店の阿美祥之取締役店長は、「Windows 8.1を搭載したパソコンを今購入しても、Windows 10に無償でアップデートできることから、我々にとっても売りやすい環境がある。Windows 10を待たずに、すぐに新たなパソコンに買い替えてもらいたい」と、このキャンペーンの隠れた狙いを代弁する。

 新OS発売前のタイミングは、どうしても販売台数が落ち込む傾向にある。しかし、今回のWindows 10の場合には、無償アップデートが可能であることから、今Windows 8.1搭載パソコンを購入しても、Windows 10にはスムーズにアップグレードできる。

 そして、Officeに関しても、パソコンにプリインストールされているOffice Premiumは、最新版へと常にアップグレードされた環境で永久に使い続けられる。Windows 10に最適化したOfficeが登場しても、そのままアップデートして利用できる。

 だからこそ、Windows 10を待たずに、今こそWindows 8.1搭載パソコンをいち早く購入してほしいということにつながる。

 「古いパソコンで困っている人は多い。だが、Windows 10を待たなくても、今買い替えても大丈夫だという提案ができる」と、ヨドバシカメラ新宿西口本店の阿美店長。

 この隠れたメッセージをどれだけ顕在化できるかが、このキャンペーンの成否を占うとはいえまいか。


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