AS SSD Benchmarkの結果も優秀
ファイルコピーが約1.8秒速い
次に、SSDに特化したベンチマークソフト「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を利用して、パフォーマンスを計測してみた。
転送速度の測定では、Crucial MX200のシーケンシャルリードが521.41MB/s、シーケンシャルライトが474.45MB/sだったのに対し、Crucial MX100のシーケンシャルリードは495.86MB/s、シーケンシャルライトは331.78MB/sとなり、シーケンシャルリード/ライトともにCrucial MX200のほうが高速である。
IOPSの計測では、Crucial MX200の4K-64Thrdのリードが9万5406、ライトが8万2676だったのに対し、Crucial MX100の4K-64Thrdのリードは8万5571、ライトが7万2646であり、ランダムリード/ライトともに、Crucial MX200のほうが高速であった。
また、AS SSD Benchmarkには、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルを多数コピーすることを想定した「Program」、さまざまな大きさのファイルが混在した場合のコピーを想定した「Game」という、3種類のファイルコピーテストが用意されている。このテストの結果は、実際にPCを使う際の使用感に比較的近い。
Crucial MX200のファイルコピー時の転送速度は、ISOが375.43MB/s、Programが223.06MB/s、Gameが266.16MB/sであり、コピーにかかった時間はそれぞれ、2.86秒、6.31秒、5.19秒となった。
それに対し、Crucial MX100のファイルコピー時の転送速度は、ISOが234.32MB/s、Programが173.73MB/s、Gameが237.47MB/sで、コピーにかかった時間はそれぞれ、4.58秒、8.10秒、5.82秒であった。
つまり、3種類のファイルコピーテストすべてにおいて、Crucial BX200のほうがCrucial MX100よりも高速という結果になった。
コンプレッションベンチマークは、圧縮が効かないランダムデータから、同じ値が続く圧縮しやすいデータへと、連続的にデータ構成を変えて転送速度を計測するテストである。
書き込み時にデータ圧縮を行なうSSDでは、グラフが右肩上がりの曲線となるが、Crucial BX100、Crucial MX100ともに、グラフはほぼ水平となっており、データの構成にかかわらず安定したパフォーマンスが得られていることがわかる。
ATTO Disk Benchmarkで
リード563MB/s超を実現
最後に「ATTO Disk Benchmark 2.47」を利用して、転送速度を計測してみた。ATTO Disk Benchmark 2.47は、公称スペックに近い値が出やすいテストであるが、Crucial MX200では、転送サイズ8MBでのリードが563.151MB/s、ライトが508.882MB/sとなり、リード、ライトともに公称を上回る結果となった。
Crucial MX100では、転送サイズ8MBでのリードが551.579MB/s、ライトが346.368MB/sであり、リード、ライトともにCrucial MX200のほうが高速である。
性能と耐久性を重視する
パワーユーザーにお勧め
Crucial MX200は、性能と耐久性を重視するパワーユーザーを対象とするハイエンドSSDの最新モデルであり、その性能は期待通りであった。
容量も1TBまで用意されているため、128GBクラスのSSDを搭載したUltrabookなどの換装用としても魅力的であろう。書き換え可能容量が大きいため、動画エンコードなどの作業を頻繁に行なうユーザーにもお勧めだ。

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