Adobe Photoshop Elementsが付属し、写真編集なども楽しめる

欲張りたい人に最高のPC！ 4K液晶搭載の「Inspiron 15 7000」 (3/3)

2015年02月22日 12時00分更新

文● 松野／ASCII.jp編集部

ベンチマーク結果は十分、オンラインゲームも快適にプレイ可能

　ここからはベンチマーク結果を交えながら、Inspiron 15 7000の性能に迫っていこう。

　試用機のCPUは最新の第五世代Core i7-5500U(最大3.00GHz)、メモリーは16GB。メモリーの大容量っぷりに目が行くが、これは高画質の動画編集など、負荷の高い作業が想定されるためだろう。これだけの容量があればウェブブラウジングや文章作成のような普段使いで困ることは全くないと思っていい。ストレージは1TB HDDで、コンテンツの保存にも十分な余裕がある。グラフィックカードには、動画や写真の表示に定評のあるAMD製のRadeon R7 M270を搭載。OSはWindows 8.1（64bit）。ひととおりスペックを見ると、改めてこのPCが写真・動画の編集に重点を置いていることがよく分かる。

Windows エクスペリエンスインデックスのスコア。スイッチャブル・グラフィックス機能を搭載しているため、CPU内蔵グラフィックスが認識されている

　まずは、「Windows エクスペリエンスインデックス（Windowsシステム評価ツール）」の結果を紹介する。CPUの性能を表わす「プロセッサ」のスコアは7.4、メモリーのアクセス性能を表わす「メモリ」が7.6と、順当にハイスコアをマークしている。

　一方で、デスクトップの描画性能を表わす「グラフィックス」は5.9、ゲームプレー時の3D描画性能を表わす「ゲーム用グラフィックス」が6.0となっている。グラフィックカードを搭載しているはずなのに、CPU内蔵のインテル HD グラフィックス 5500が認識されているのを不審に思う人もいるだろう。これは、動作に必要とされるパフォーマンスにより内蔵グラフィックスとグラフィックカードを切り替え、消費電力などを削減する「スイッチャブル・グラフィックス機能」が搭載されているため。高い負荷がかかるアプリではきちんとグラフィックカードが動作するため、特に気にする必要はない。ストレージのアクセス性能を表わす「プライマリハードディスク」は5.9と、HDD搭載機としては平均的なスコアだ。

「PCMark 8」（Home accelerated）の数値は2750

　　PCの総合性能を計測する「PCMark 8」（Home accelerated）の数値は2750とやや高めの結果に。もう少しスコアが伸びると思ったが、Futuremark製のベンチマークソフトはストレージの性能にスコアを大きく左右されるため、HDD搭載のInspiron 15 7000は少々分が悪い。

「3DMark」の結果はまあまあ。ハイエンドな3Dゲーム以外は問題なくプレイできるだろう

　グラフィックス性能の計測に特化したベンチマークソフト「3DMark」の結果は、ICE STORMが「12109」、CLOUD GATEが「5904」、SKY DIVERが「4458」、FIRE STRIKEが「1230」となった。DirectX 11相当のFIRE STRIKEを除けば、十分なスコアが出ている。ゲーム用のハイエンドグラフィックスには及ばないが、なかなかの3D性能を持っていると言っていいだろう。

「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼアベンチマークキャラクター編」。高品質でもプレイ可能なスコアだ

　実際にオンラインゲームのベンチマークソフトも実行してみた。「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼアベンチマークキャラクター編」では、解像度1280×720ドット、標準品質（ノートPC）の設定でスコアが5377（非常に快適）、1920×1080ドット、高品質（ノートPC）の設定でスコアが2003（普通）となった。フルHDの高品質設定でもまずまずのプレイができるが、少し設定を軽くすれば快適にプレイできるはずだ。

バッテリー駆動で約5時間稼働した。いざというときの持ち出しも安心だ

　また、バッテリーの持ちをチェックするベンチマークソフト「BBench」も試してみた。バッテリープランを「省電力」に変更し、「10秒ごとのキー入力」、「1分ごとのWeb巡回」を設定。4時間49分の時点でバッテリーが5％を切り、電源が落ちた。基本的には据え置きで使うことになるだろうが、数時間の持ち出しにも対応できるタフさは、いざという時に役立つだろう。