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Atom Z3700シリーズ最上位のクアッドコアCPU搭載

128GB eMMC用意! 富士通のAtomタブレットは最高クラスのスペック (2/2)

2015年02月20日 09時30分更新

文● 高橋量

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ベンチマークスコアも高め

 続いて、「ARROWS Tab WQ1/S」のベンチマーク結果を紹介しよう。Windows 8.1の快適さを表わす「Windowsシステム評価ツール(WinSAT.exe)」では、下記の表のような結果となった。グラフィックス関連のスコアはシステムに影響しないため、特に気にする必要はない。残りのスコアのなかでは、特にCPUとストレージの結果が優秀だ。

 実際にWindows 8.1を使った限りでも、全体的にスムーズに作業を進めることができた。スペックの低いタブレットでは操作を行なうたびに一瞬の間が生じることがあるが、「ARROWS Tab WQ1/S」ではほとんど感じられない。最上位のCPUと4GBメモリーを搭載しているだけのことはある。

試用機の「Windowsシステム評価ツール」の結果
CpuScore(プロセッサー)6.6
MemoryScore(メモリー)5.9
GraphicsScore(グラフィックス)4.3
GamingScore(ゲーム用グラフィックス)4.2
DiskScore(プライマリハードディスク)7

試用機の「Windowsシステム評価ツール」の結果

 ストレージのアクセス速度を計測する「CrystalDiskMark」では、シーケンシャルリードが119.3MB/秒という結果だった。標準的なHDDと同程度の性能だが、シーケンシャルライトのほうは55.88MB/秒と一般的なHDDよりも遅い。だがWindows 8.1の快適さに大きく影響する「4K」のスコアが高いため(HDDでは0.5~1.0MB/秒前後)、システムの体感速度はHDDよりも上だ。

「CrystalDiskMark」によるストレージのアクセス速度計測結果

 CPUの処理性能を計測する「CINEBENCH」では、「CPU」が「1.63pts」、「CPU(シングルコア)」が「0.45pts」という結果だった。コアひとつあたりの処理能力は、それほど高くはない。だがマルチコアでの動作では、タブレットとしては速い部類だ。

「CINEBENCH R11.5」ベンチマーク結果

 マシンの総合的な性能を計測する「PCMark 8」でも、タブレットとしてはかなり優秀な結果が出ている。CPUやGPUに高い負荷のかかるテストの結果は控えめだが、ネットの閲覧や文書の作成にはまったく問題ないスコアだ。

「PCMark 8バージョン2」の「Home conventional 3.0」ベンチマーク結果

「PCMark 8バージョン2」の「Work conventional 2.0」ベンチマーク結果

 いちおう3D性能を計測する「3DMark」を試してみたところ、もっとも負荷の軽い「Ice Storm」で「16873」とかなり低めの結果となった。「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」と「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」でも、プレーには厳しいスコアが出ている。ただし3D性能自体については、タブレットのなかでは高いレベルにある。

「3DMark」ベンチマーク結果

「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」(解像度1280×720ドット、標準画質)のベンチマーク結果

「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」(解像度1280×720ドット、標準画質)のベンチマーク結果

バッテリーは8時間29分

 実際のバッテリー駆動時間を計測するために下記の条件でテストを行なったところ、開始から8時間29分でバッテリー切れとなり休止状態へ移行した。カタログ上の公称値では約11時間とされているが、無線LAN経由でネットにアクセスし続けた状態でこれだけ持てば十分だ。実際にはかなりヘビーに使い込んでも、丸1日は持つに違いない。

試用機のバッテリーレポート。バッテリーの設計容量は36000mWhとなっている

PCとしての使い勝手に優れたタブレット

 最後に、実際の使用感について紹介しよう。前述のとおり、Windiows 8.1の操作は快適で、特に不満は感じられない。ローカルストレージに保存したフルHDの動画を再生しても、動作が重くなることはなかった。

フルHD動画再生時のシステムパフォーマンス。それほど高い負荷がかかっていないことがわかる

 Youtubeの動画もスムーズに再生された。1080pの動画でも、コマ落ちすることなく楽しむことができる。またブラウザーゲームの動作を確認するため「艦隊これくしょん~艦これ~」を試してみたところ、負荷が高くなる戦闘中でも問題なくプレー可能だった。CPUやメモリーへの負荷が低いので、なにかほかの作業をしながらでもプレーできるだろう。

Youtube動画の再生はかなりスムーズでストレスがない

別の作業をしながら艦これを楽しむことができる

 スペックの低いタブレットでは、用途をメールやネット閲覧程度に限定するなら問題なく利用できる。だがより汎用的に活用するのであれば、スペックの高い「ARROWS Tab WQ1/S」を選ぶといい。ビジネスやプライベートなど、さまざまなシーンで活躍してくれるはずだ。

主なスペック
製品名ARROWS Tab WQ1/S
富士通WEB MART価格7万3288円から(税別/クーポン適用時。2015年1月26日現在)
CPUAtom Z3795(1.59GHz、4コア/4スレッド)
メインメモリー4GB(デュアルチャネル対応LPDDR3-1066)
ディスプレー
(最大解像度)10.1型ワイド(1920×1200ドット)、LEDバックライト付きタッチパネル式TFT(フルフラットファインパネル IPS Alpha液晶)/LEDバックライト付きタッチパネル式TFT(IPS Alpha ノングレア液晶)
タッチ機能静電容量方式+電磁誘導方式デジタイザー対応/静電容量方式
グラフィックス機能インテルHDグラフィックス(CPU内蔵)
ストレージ約128GB/約64GB フラッシュメモリー
内蔵カメラフロント:約200万画素、リア:約800万画素
通信機能無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n)、Bluetooth 4.0
インターフェースUSB 3.0端子、USB 2.0端子、microHDMI端子、FeliCa対応NFC
カードスロットmicroSD/SD/SDXC対応
センサーGPS、加速度、地磁気、照度、ジャイロ、指紋認識
サウンド機能内蔵ステレオスピーカー、デジタルデュアルマイク、ヘッドホン・ヘッドセット兼用端子
本体サイズタブレット単体:約幅265.5×奥行188.8×高さ10.2mm、キーボード接続時:約幅265.5×奥行223.8×高さ17.6~18.2mm
重量タブレット単体:約680g、キーボード接続時:約1.38kg
バッテリー駆動時間
(JEITA 2.0)タブレット単体:約11時間、キーボード接続時:約10時間
キーボードスリムキーボード/なし
ペンデジタイザー対応パネル選択時:専用スタイラスペン添付/デジタイザー非対応パネル選択時:なし
オフィスソフトMicrosoft Office Home and Business 2013/なし
OSWindows 8.1 with Bing(64bit)
富士通 ARROWS Tab Wi-Fi

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