2015年の転換期、メーカーはパソコン市場をこう考えている 第3回

2015年は「Chi」と「黒いZenBook」、だけではない！

“日本で成功すれば、他国でも” ASUSの戦略をさぐる

2月13日に発表となった「EeeBook X205TA」。鮮やかなカラーリングが印象的。「目立たないけど実はよく売れている」とシンシア氏が語る製品グループに入る

実はスタンダードノートPCが根強い人気

——　うかがったお話をまとめると、「2013年末から続いている2in1 市場が2015年も引き続き盛り上がりそう。上半期のイチオシ製品はChiと、ZenBook。そしてランアップの多さという強みを活かして2015年はせめる！」……といったところでしょうか。

シンシア「あとは、スタンダードノートPCですね。日本のノートPC市場のシェアのうち、およそ7割は15.6型のスタンダードノートPCです。シリーズの中で言うと、11.6型のEeeBookなども、バッテリーが約11時間持って、3万円台とお手頃なので、かなり人気がありますね。あまり目立ちはしないのですが。

　ASUSはユニークな製品が紹介されがちなんですけど、たとえば、私がよく行く喫茶店のマスターは、ASUSの15.6型のスタンダードノートPCを使ってくれていたりと、スタンダードノートPCも実はよく売れているんですよ。あ、私がASUSで働いていることは、知られていませんけど（笑）」

——　（笑）。2in1のChiと、モバイルのZenBook、そしてスタンダードノートPC、さらにEeeBookにも引き続き力を入れていく、と。こうでしょうか！

シンシア「それから、PCというのは進化していかなければいけないものだと考えています。去年までに、2in1 の市場は、確立されました。でもそこで止まるのではなく、もっと使いやすく、もっと様々なユーザー様の使い方に合わせて、新しいものを提案していくのがASUSだと思っています。それが4in1なのか、5in1なのかは分かりませんが」