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徳川美術館で「鯰尾藤四郎」が、佐野美術館で「蜻蛉切」が展示

「刀剣乱舞」がきっかけ? 特別展示のあの刀を早速見てきた!

2015年02月13日 16時00分更新

文● 松永和浩 写真●松永和浩 編集●末岡大祐/ASCII.jp

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佐野美術館では名将・本多忠勝がふるった
天下三名槍の「蜻蛉切」の展示は2月15日まで!

 「刀剣乱舞」でもかなり人気のある「蜻蛉切」。徳川四天王の本多忠勝が愛用した槍として超有名で、天下三名槍のひとつでもある。

 三島駅から徒歩20分程度の距離にある佐野美術館で、2月15日まで行なわれている展覧会「ひとの縁は、ものの縁 -初公開の矢部コレクション-」にて、その蜻蛉切が展示中なのだ。個人所蔵の「蜻蛉切」の展示は実に11年ぶり。

 閑静な住宅街の一角にたたずむ佐野美術館。駐車場は完備しているが駐車台数はそう多くないので、公共交通機関の利用をオススメする。

《大笹穂槍 銘 藤原正真作(号 蜻蛉切)》(部分)室町時代

 その佐野美術館の2階展示室に天下三名槍の1つ「蜻蛉切」が展示されている。

 本多忠勝が戦場で槍を立てていると、蜻蛉が穂先に触れて真っ二つになったという伝説から名付けられた「蜻蛉切」。展示の状態では裏側の刃文などを見ることができないが、その写真も用意されているというところに親切さを感じる。

 今回の企画展「ひとの縁は、ものの縁 -初公開の矢部コレクション-」には「国宝 太刀 銘 一」が展示されているので、蜻蛉切だけに萌えて帰るにはもったいない。この作品は、織田信長が長篠の戦いでの功を賞して奥平信昌に与えたという太刀である。また、絵画や陶芸、漆工なども出品されている。

国宝《太刀 銘 一》鎌倉時代

 佐野美術館でも刀剣乱舞の影響は大きいらしく、2月10日の夕刻でも来場者、特に女性の姿が大いに目立っていた。そのあたりのお話を佐野美術館広報グループ長である深沢香奈さんに伺った。

深沢氏「ゲームのお話とは関係なく開催した展覧会でしたが、1月中旬くらいから徐々に女性のお客様も増えていきました。予想した入館者数の倍程度には増えていると思います」

 佐野美術館では刀剣は特に力を入れている分野ということで、初心者が来場しても刀剣を楽しめるように、刀剣を展示する展覧会の時にはそのポイントを記したリーフレットを入館者に提供している。

佐野美術館の敷地内には美しい庭も広がっており、こちらも必見だ

 最後にもう一度。企画展「ひとの縁は、ものの縁 -初公開の矢部コレクション-」は2月15日までなので、蜻蛉切を見たい人は今週末が勝負だ。

佐野美術館正門脇のトイレ

徳川美術館正門横のトイレ

 余談だが、両方の美術館の正門前には大変に清潔なトイレが設置されている。早朝から開館を待っている際にも安心だ。

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